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肥え過ぎも、痩せ過ぎもダメ!健康体重が一番の健康維持法!②

たつおか新聞 2025年11月号

たつおか新聞2025年11月号

BMIが引き起こす健康リスク

日本では、若い女性の「やせすぎ」 が依然として大きな健康課題となっています。 2019年時点で BMI18.5未満の女性は11.5%。この割合は先進国ではきわめて珍しく、同等の数値を示す国々の多くは発展途上国です。欧米の先進諸国では 1〜3%程度 にとどまるため、日本の「若い女性の低体重の多さ」は国際的にみても特異です。

年代別にみた「やせ」の傾向

以下は年齢層ごとの低体重割合です。 20代:20.7%(最多) 30代:16.4% 40代:12.9% 50代:10.6% 60代:9.4% 20代女性の低体重は1980年代には約10%ほどでしたが、その後増加し、1990年代以降は 20〜25% の高い状態が続いています。

若い時期の低体重が問題になる理由

若年期は、 骨の発達 生殖機能の成熟 体力・代謝機能の形成 といった身体にとって重要な基盤が整う時期です。ここで「低栄養」や「やせ」があると、将来の健康リスクが増える可能性があります。

主な健康影響

① 骨量の低下・将来的な骨粗鬆症

骨量は 15〜18歳で急速に増加し、20歳前後でピーク(最大骨量) を迎えます。 しかし、 栄養不足 エストロゲンの低下 体重が軽すぎることによる骨への負荷不足 があると、この「最大骨量」が十分に形成されず、結果として将来の骨粗鬆症リスクが高まります。

② 微量栄養素不足による不調

無理なダイエットや摂食量の減少が続くと、三大栄養素だけでなく微量栄養素も不足しやすくなります。これが「低栄養」の状態です。 欠乏しやすい主な栄養素と症状: 鉄・葉酸・ビタミンB12 → 貧血 亜鉛 → 免疫低下・味覚異常 ビタミンD・カルシウム → 骨密度低下・骨折リスク増加 複数のビタミン・ミネラルが同時に不足し、全身に影響が出るケースも少なくありません。

③ 代謝異常(耐糖能異常・糖尿病リスク)

低体重は「糖尿病と無縁」と思われがちですが、実際にはその逆です。 近年の研究では、 やせ女性の 13.3% が耐糖能異常(血糖値が正常より高い状態) を持つことが明らかになっています。 同年代の標準体重女性の 1.8% と比較すると、なんと 約7倍。 耐糖能異常が見つかった女性では、 インスリンの分泌量が少ない インスリンの効きが悪い(感受性低下) という両方の問題が確認されています。 さらにその異常の程度は 中年の肥満者とほぼ同レベル であるという指摘もあります。

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