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東洋医学から見る春の養生法

たつおか新聞 2026年3月号

春の訪れ

春は体と心が動き出す季節です

二月も下旬に入り、暦の上では春。しかし現実は、暖かい日と冷え込む日が交互にやってくる「三寒四温」の真っ只中です。
「何を着ればいいのか分からない」「体がついていかない」——そんな声が増えるのもこの時期です。
漢方では、こうした季節の変わり目こそ一年の体調を左右する重要な時期と考えます。

春は「発陳(はっちん)」の季節

春は「発陳(はっちん)」と呼ばれ、冬に内側へ閉じていたエネルギーが、外へ向かって芽吹く季節です。
草木が芽を出し、動物が動き出すように、人の体もまた同じ流れの中にあります。
つまり春は、体のエネルギーが上へ外へ動く時期。この流れに逆らわず、のびやかに過ごすことが大切です。

朝の過ごし方が体を変える

春は「活動のスイッチ」を入れる季節です。
朝は少し早起きをしてカーテンを開け、朝日を浴びてください。窓を開けて空気を入れ替え、軽く体を動かす。
こうした何気ない習慣が、体の巡りを整えます。
特に朝日を浴びることは、自律神経の切り替えに大きく関わります。

心の不調が出やすいのも春です

春は進学・就職・異動・引っ越しなど、環境の変化が多い季節です。
期待と不安が入り混じり、気持ちが不安定になりやすくなります。
漢方では春は「肝」の働きが活発になる季節とされ、このバランスが崩れると、イライラや落ち込みとして現れます。

ストレスはため込まない

春の養生のポイントは、「巡らせること」「ため込まないこと」です。
ストレスや怒りを我慢し続けるのではなく、適度に発散することが大切です。
散歩、軽い運動、好きな音楽、会話——こうした時間が、気の巡りを整えてくれます。

食養生は「春の味」を取り入れる

春の食事は「軽やかさ」が基本です。
冬に増えがちな脂っこいものや甘いものは控えめにし、体を目覚めさせる食材を取り入れましょう。
ふきのとう、たらの芽、せり、うどなどの春野菜の苦味は、体の巡りを促し、老廃物を外へ出す働きがあります。
また、しそ・三つ葉・ねぎ・柑橘類など、香りのある食材もおすすめです。

冷えと春の風に注意

春になっても油断は禁物です。
特に首・手首・足首・お腹は冷えやすく、ここを冷やすと全身に影響します。
また春の風は体調を崩す原因にもなります。
風の強い日は首元を守ることを意識してください。

睡眠不足は春の不調の原因

春は活動的になり「もう少し起きていたい」と感じがちですが、睡眠不足は不調のもとです。
のぼせ・めまい・イライラの原因にもなります。
理想は日付が変わる前に就寝すること。寝る前は光や情報を避け、ゆったり過ごしましょう。

まとめ ― 春は準備の季節

春は「これからの体を作る準備の季節」です。
朝日を浴びる、旬のものを食べる、軽く体を動かす、しっかり眠る。
この積み重ねが、夏バテしない体、そして一年を元気に過ごす土台になります。
自然が芽吹くこの季節、自分の体にも同じ変化が起きていることを感じながら過ごしてみてください。

お困りの方はご相談ください

季節の変わり目で体調を崩しやすい方、気分の浮き沈みが気になる方は、ぜひご相談ください。
「原因ありて結果あり」——体の不調には必ず理由があります。体質に合わせたご提案をいたします。

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