睡眠中に無理な姿勢を取ったり、無理な首の動かし方をすると、首の筋肉に負担がかかり、筋肉痛に似た痛みが生じます。
症状は軽度のものから重度のものまで様々です。
寝違えという医学用語はなく、急性疼痛性頸部拘縮と呼ばれることもあります。
急性頸部筋筋膜症は、ほおっておいても数日で治ることが多いのですが、猛烈な痛みがある場合、その日の仕事もできないし、運転すら困難になってしまいます。
いち早く痛みを緩和するには医療機関で治療を受けることも必要です。
けれども、仕事や学校など、どうしても予定が変えられないため治療が受けられないことは多々あります。
そんな時に自分で痛みをなんとかしたいと思いますが、以下のようはことは絶対にしないでください。
*してはいけないこと
① |
痛い部位のマッサージ
重度な寝違えの場合は触ることもできないと思いますが、軽度な場合でも痛い部位は揉んだり、摩ったりしてはいけません。炎症がある場合、炎症を助長してしまいます。 |
② |
患部を暖める
①同様炎症を助長してしまいます。 |
③ |
痛い筋肉のストレッチ
軽度の寝違えには効果のある場合もありますが、増悪を避けるためにはしない方が良いです。 |
*自分でできる応急処置
① |
アイシング
ナイロン袋に氷を入れて、患部を冷やしてください。 |
② |
患部以外のマッサージ
自分でするのは難しいですが、肩上部や背部、肩胛骨内縁をマッサージします。 |
③ |
ツボ刺激
寝違えに効果のあるツボを母指で圧迫します。 |
《自分で簡単に刺激できる寝違えの特効穴を紹介します》
『落沈』穴
手を握り、第2指と第3指の山の間を手首方向に指でなぞると指が止まるところ(山の間から約1.5㎝)
ここをやや痛いぐらいに母指でじわーっと押さえて止めます(約5秒)
これを左右数回づつ行います。
だまされたと思って試してください。
ほかにも寝違えに使えるツボはありますが、場所的に自分で刺激するにはちょっと無理があります。
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落沈穴 |

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