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H.V.S通信 vol.22 1998年(平成10年)7月

シーズン展vol.25 
ロックLP
ジャケット展
企画書

企画立案者=上村秀裕(碧水ホール学芸員)

[企画説明]
 この展覧会では、水口にお住まいの喜多洋一さんが所有するロックLPから、約300枚を選んで、ロックLPジャケットを展示します。また、展覧最終日には、ロックLPジャケット提供者の喜多さんをゲストにお迎えして、ロックLPジャケットにまつわる座談会を開きます。
 LP元年は、今からちょうど50年前の1948年、アメリカ。LPは個人が気に入った音楽を、個人的に、より簡単に繰り返し聴く行為を可能にし、広く普及しました。こうして、音楽が大量生産され、個人の手元に届くようになった頃にロックは現われ、以来LPとロックは、ともにひとつの音楽史をつくってきたといえます。
 また、LPには音楽そのものに限らず、「LPジャケット」という表現の新しいフィールドとなり、さまざまなジャンルのアーティスト達の表現意欲をかきたてました。とりわけ、「ロック」に関するLPジャケットのユニークさは際立っています。LPジャケットはタテヨコそれぞれ31.3cmの正方形ですが、このサイズは、多くのアーティストの表現欲をかきたてるマジックが働いていたのではないでしょうか?ジャケットにひかれて、中味も知らずに思わず買ってしまう、いわゆる「ジャケ買い」をしてしまった人もたくさんおられることでしょう。「ジャケ買い」はLPジャケットならではの楽しみです。  1980年代後半、CDの登場によって、LPは一部を除きその役割を終えたかに見えますが、LPを再評価する気運も確かにあります。この展覧会では、LPとCDの音質にまつわる話しや、ドーナツ盤の魅力などについてはひとまず置いておき、LPジャケットとロックの相性を楽しんでいただく機会にしようと思います。

[開催日]平成10(1998)年
9月19日(土)
〜9月27日(日)
[入館時間]9:30〜16:30(17:00閉館)
※展覧最終日の9月27日(日)15:00〜16:30、LP提供者の喜多洋一氏を囲んだ座談会を開催します。参加者のみなさんには「わたしのロックLP1枚」を持参してもらい、後半にラウンド・トークしたいと思います。もちろん、ロックLPをお持ちでない方、それからロックとは無縁だった方も、どうぞご参加ください。座談会参加をご希望の方は、要電話予約ではありませんが、事前に「参加するよ」と碧水ホールへお知らせいただけると、たいへん助かります。
[期間中の休館]9月20日(日)、21日(月)、9月24日(木)
[入場料]無料
[会場]碧水ホール展示コーナー
[搬入・仕込み]9月18日(金)
[撤去・搬出]9月29日(火)
[LPジャケット提供者]喜多洋一 きた よういち 水口町在住
E-MAIL.yo-kita@mx.biwa.or.jp HOMEPAGE.http://www.jungle.or.jp/o-blue/
[展示内容]ロックLPのジャケット約300枚(1枚あたり=タテヨコ31.3cm)
[使用パネル]碧水ホール展示コーナー常設パネル7枚(うち2枚は両面使用)
[パネルサイズ]タテ345cm×ヨコ290cm
[主催]水口町教育委員会
[企画・問い合わせ先]碧水ホール 滋賀県甲賀郡水口町水口5671 〒528-0005
 tel.0748-63-2006 fax.0748-63-0752
(上村秀裕/碧水ホール学芸員)


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e-mail michio@jungle.or.jp(中村道男)