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H.V.S通信 vol.29 1999年(平成11年)8月



We've got a mail.


『みなくちメーリングリスト』から みなくち在住の人のためのメーリングリストが開設されています。ishioh@mx.biwa.ne.jpへご連絡ください。

 
In message "(minakuchi 134) 水口の映画",
shuhei nagao wrote...
碧水ホールで、映写会を拝見しました。

ビデオが始まると、あちこちでささやくように 一斉に声が上がり、会場に詰めかけた人たちの 封印されていた記憶の扉が開かれ、会場内にかつて の水口の空気が広がっていきました。

私は生まれも育ちも、九州ですので映像そのものに 懐かしさはありませんでしたが、あとのトークの中で 「水映」が活動を停止していく課程や、「ニューシネ マパラダイス」のお話など、自分の故郷でも同じ経過 を辿っていて、私の記憶と重なるものがありました。

津田さん、中村さんなどこのメーリングリストでも お名前を拝見する方々が出ておられて、「あ、こん な方だったのか」と思いつつ拝見しました。関係者 の方々ご苦労様でした。

 長尾修平(nagao shuhei)
nagao-s@mx.biwa.ne.jp
http://www.biwa.ne.jp/~nagao-s/

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こんにちは。
「試写会」にお出かけいただきありがとうございました。  企画のスタートは遅かったのですが、皆さんの手でとても 良い催しに仕上げていただきました。

 水口育ちでない長尾さんが、何か自分の思い出とかさなる ものを感じてくださったことに大きな意味を感じます。つま り、あの映像はすでにひとつの「普遍性」を獲得しはじめて いて、何か私たちの心の深い部分に働きかけることが出来る アート作品としての入り口にいるのではないかと思えてきま す。もしかすると我々はその誕生に立ち会ったのではない か、うまくいえませんでしたが、私があの試写会の最後に、個人的な思い出にまで及んで申し上げたかったことです。
 一人一人の体験やなつかしさは様々でも、その中の深い感 動の部分は共通の形をしています。その部分を掬い上げるも のがアーツであり、そのような部分を理解させ(感じさせ) 普遍的な形にするのがアーティストの仕事だといえます。
 無名の人々がお金を出しあい、おそらく無名の演出家やカ メラマン、役者たちが制作し、当時の地方の中心地で上映さ れたコマーシャル映画が、そういう視点から見たとき、ルー ベンスの集団肖像画のような輝きを放っているように見えま す。
 画面の端々にそのお店のおばあさんや、小学生と思われる 年の子供たちが写っているのが、おそらくカメラマンたちに 注文を付けて、記念に皆で写っておこうよというような楽し い雰囲気があります。
 映像の、中でも最初の子供たちが写っている場面、後半の 美容室で花嫁が鏡の中に写っている場面は素敵です。とくに どうというテクニックではありませんが、フィルムを作った ひとたちはそのように丁寧に(あるいは楽しんで?気取っ て?)仕事をしたのです。
 この映画が、いつか皆のさらに大きな楽しみになることを 当たり前のこととして知っていたように思えてきます。ある いは長い時間がアーティストの役割をしたのでしょうか。

なかむらみちお@4月から碧水ホール

碧水ホール企画上映
映画-20世紀の証言力
10月1〜3日、9〜10日
9〜10日『映画チラシ展』併設
●ダイレクトメール同封の充実チラシを隅から隅まで良く読んでみてください。きっとそれぞれ「これは見逃してはいけない」というプログラムが含まれているはず。
●特別プログラムにご注目ください。その他にも....
10/2土『ドキュメント真珠湾攻撃』『真珠湾攻撃』1943年ジョン・フォード監督
10/10日・祝『ミステリアス ピカソ〜天才の秘密〜』など見所いっぱいの企画上映です。
上映作品リスト速報


 

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