H.V.S通信 vol.34 2000年(平成12年) 4月
見仏記 |
最近,読んだ本で面白い本があった。『見仏記』というタイトルでいとうせいこうとみうらじゅんが仏像を見る旅をしてそれを本にしてあった。私も神社仏閣に行くことが好きなので読んでみたのだが、彼らの感覚は私と全く違っていた。 まず、二人とも全く仏像を見るだけで寺の建物や庭には興味を示さない。仏像のみ見て、手も合わさない。でも、仏像を見てかっこいいとかセクシーとか感想を述べ合ったり真剣なのだ。時には仏像に恋をし、ヒーローに見立てたり、まるで宗教とはかけ離れていた。真剣に信仰している人からは怒られそうだが、私はそれがとても面白かった。二人の仏像を見に行く理由は「そこに仏像があるから」だそうでまったく笑える。 私が寺を見に行く理由は、庭を見てのんびりしたいとか建物の装飾に感動したいとかであって、仏像なんて考えたことなかった。よく考えたらお寺って仏像が中心のはずなのに・・。仏像で印象に残ってるのって東大寺と三十三間堂くらいだ。あとは・・・覚えていない。そういえば近所のお寺の仏像も立ってたか座ってたかも覚えてない。国宝とか重要文化財の仏像は大切に保存するため普段は見られないものも多いらしいし。 この本の中で二人は一度だけ仏像に手を合わせてる。ボロボロになってた仏像に「がんばってください。」と手を合わして、仏像の気持ちが分かったといっている。世の中の仏像達は、辛い世の中の人間にがんばってと励ますため、私たちに向かって手を合わせて励ましていると。このような考え方にびっくりした。でも、そう思うとなんだか私も励まされているようでうれしくなってくる。そうすると無性に仏像を見たくなった。とりあえず家の仏壇の仏像からだ。こんなことをいうと御先祖様に怒られそうだけど許して下さいね。 ( HVS satsuki) * ちなみにこの本は、シリーズで3冊まで出てます。 |
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きっと、会えると思ってた。 |
あみの試写会日記 その4
「午前2時過ぎの 友情」 |
2月のあたま、ついに引っ越しをした。といっても乗り換え駅は同じ、歩いて10分 くらいのミニ引っ越しだ。引っ越し直後は来客が多い。「引っ越ししてん。うち来る?」と自然な流れでそういうふうになる。3月中旬現在まで、毎週末、入れかわり立ちかわり誰かがうちに遊びにきてくれていた。ちなみに明日はお鍋。 私にとっては今年初めての鍋。そしてたぶん今シーズン最後の鍋。年末くらいから企画はあったのだがメンバーみんなが忙しくて、桃の節句を過ぎた今になってやっと開催の運びとなった。何鍋にするかは決めてないけれど、なぜか企画当初から牡蠣だけは絶対入れようと約束していて、その後4ヶ月間ずっとこの日を心待ちに(?)牡蠣を口にすることはなかったのに、あろうことか今日、会社帰りにファミレス(ジョナサン。青山にあるので通称青ジョナ。では一号線沿い・北脇交差点のガストは脇ガス?)で何気なく牡蠣ときのこのドリアを注文してしまった。ほんの少しだけ後悔する。 3年ほど前、前の会社にいた先輩がこんなことを言っていた。「うちらの間では”午前2時過ぎの友情”ってよく言うねん」7時くらいから飲みにいく。最初はたわいもない話や一気やなんやでぎゃーぎゃー騒いでいるだけなんだけれど、終電をあきらめ、時刻も午前2時をまわったくらいになると、みんな「しんみり」モードになりはじめる。今まで照れくさくて言えなかったような胸の内を吐露したり、いつも疑問に思ってはいたが、別段言うほどでもないとしまっておいた質問を出してみたり、午前2時は解禁の合図とばかりにみんな、本音トーク&ちゃんと聞くモードに入っていくのだ。そうして始発を待ちがてら、夜通しあれこれ語っている間に「ああ、この人実はこんなこと思ってはったんや」「自分のこと、こんなに暴露してしもた」と相互理解を深め、次に会うときにはステップアップした関係になっている。これが”午前2時過ぎの友情”説。 夜の深まりと一緒に友情の深まりを感じる、そんな経験は誰にでもあることだ。この話を聞いたときも「あるある」と確かに思った。大学のときなんかまさにそんな感じ。友達数人がアルバイトしている深夜のガソリンスタンドで集まって、その後また違う友達がアルバイトしている深夜のモスバーガーになだれこみべらべら喋る。月曜日にはいつも決まった友達の部屋に集まり最初はコーヒー、そのうちそれがお酒にかわり、ホテルでバーテンをしているという一人が調理場から失敬してきたキャビアなんかをつまみながらまたまた喋る。話題は・・・オールジャンル。ときに激しい言い争いになるときもあった。 ここ最近の我が家での宴も例にもれず、夜もふけ始めるとトークのテンションはますます高まった。ある宴は宇宙の話から太極拳の実演にまで話が及び、もしあの時ふいに誰かに部屋のドアを開けられたら、怪しげな団体の集会かと思われても言い訳できない状態だった。また別のときは、その日は女ばっかり6人集まっていたのだが、恋愛話で異常な程に盛り上がり、交わされる本音トークは戦場に飛び交う弾丸のごとし、その場の熱気は女たちの赤裸々なトークが話題になった韓国映画「ディナーの後に」のごとし(またはそれ以上)、という状態だった。 そうして明けた朝から始まる次の一日は、体的にはちょっときつかったりするのだけれど、それにも増してとても満たされた気持ちになるのですよね、心が。 さて。なぜ夜更けに会話は盛り上がるのか?アルコールのせいもちょっとはあるけど、いやいやそれだけではきっとないはず。丑三つ時の不思議な魔法の理由をご存じの方はぜひ碧水ホールまでお便りください。 <2月に観た映画> 今月は仕事が忙しくて試写には1回しか行けませんでした。コッポラ監督の愛娘、ソフィア・コッポラ初監督作品「ヴァージン・スーサイズ」、直訳すると「処女の自殺」。5人の美少女姉妹がみんな自殺してしまうという悲惨な物語なのですが、じめじめとした陰湿さは感じさせない映画でした。むしろ思春期の女の子の描き方や随所に仕込まれたユーモアに、フォトグラファーやデザイナーとして惜しげなくその才能を発揮するソフィアのセンスが感じられる心地よい作品だったといっていいくらい。が、見終わった後はちょっとばかりキュン、となってしまう。「美」がつくかどうかはおいといて、かつて「少女」だった人たちにぜひ観てほしい一作です。 (HVS 網本友加) |
vol.34-22
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We've got a mail. メールのたのしみ
hvs31号のビオラフリーク雅子さま再登場
Date: Sun, 12 Mar 2000 18:16:38 +0900 Subject: いろいろ、おつかれさまです。 From: "masako_nakamura" 昨日は、長岡京での鈴木先生と河本さんのデュオ、聴きに行ってきました。 個人の音楽教室なのですが、とても素敵なところで、お客さんは40人くらいかな。聴かれた方は皆さん感動されてましたけれど。感想は・・・ともかく河本さんがめちゃめちゃ緊張されていたのが、いちばんかしら。デュオはカルテットより、ずっとたいへん(特に弦楽器2本のは)なので、しかたがないのかも。 わたしも昔発表会で鈴木先生にお手伝いいただいてやったことがあるのですが、オケの本番では「あがる」なんてこと、めったにないのに、がたがたふるえてしまって。「君にもそんなかわいいところがあったんだね。」と先生にからかわれたおぼえがあります。結局、音楽家はもちろん技 術はあたりまえとして、それにくわえて「どれだけ、人前で演奏する機会がもてるか 」ということも、とても大事なことなようです。でも、上手じゃないと、なかなか人前では演奏する機会はないだろうし。ともかく、そんなチャンスをつかめたら、何にも動揺せず演奏できる「面の皮の厚さ」というのも大切な才能なのですね。もちろん、場数をふめば、なんてことないのでしょうが、今の日本の音楽環境ではむずかしい. . . .かな? ではまた。 |
*このデュオは水口で聴けます。 5月4日木曜日・国民の休日 午後14時30分から 親子で楽しむ クラシックコンサート 子供が出来るとコンサートなんか 行ってる時間がな〜い? 会場 碧水ホール 主催 「聴く会」 入場料 1,000円(前売り・当日とも) 出演 ヴァイオリンとビオラ:鈴木博詞 (京都チェンバーオーケストラ指揮者・音楽監督) ビオラ:河本学(同オーケストラメンバー) ピアノ:安田由紀 プログラム プレイエル 二つのヴァイオリンのための小品 他 幼児も入場可のコンサートですのであらかじめご 了承ください。 |
vol.34-31
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本日のお客様コーナー
「ゆめホール知床」から
新沼みどりさんと3人の若者達
3月21日北海道斜里町公民館「ゆめホール知床」から新沼みどりさんと3人の若者達がやってきました。
知床半島の尾根をはさんで「知床の岬に〜」の歌にも出てくる羅臼町の北側、有名なウトロがあるのは斜里町です。
「ゆめホール知床」は平成10年10月10日10 時10分10秒にオープンしたというユニークなホール。それよりもユニークなのがホールの建設時に「住民参加の設計コンペ」をやっているところ。お話を聞いてみると碧水ホールより大きくて設備もすばらしい。
碧水ホールのボランティアスタッフも一緒に、ちょうど前日終了した「封筒アート展」を背景に、映画の企画からボランティアの活動、気候のちがい、方言に至るまでいろんな話しをしました。
気付いたこと.....「車で40分」の距離は彼らにとっては「近い」距離であるということ。北海道はものさしが違う。寒いところから来た彼らが以外と軽装だったこと。 何処でもしっかり暖房があるからでしょう。
でも、貴生川駅のプラットホームは寒かったのではないかと心配しました。
このところ視察の方が続いています。山形市国際交流課「山形国際ドキュメンタリー映画祭」の小林係長。岐阜羽島市文化センターの番敏郎さんとボランティアスタッフ「めだか組」の方々総勢20数名は、碧水ホールのボランティアスタッフと交流のあと「碧水ホールロビーライブハウス化計画」のサキソフォーンコンサートを見てくださいました。
4月8日には京都府美山町、美山文化ホールのボランティアスタッフ「企画集団M」の皆さんが来館の予定。
Fax発信元 北海道斜里町公民館ゆめホール知床
公民館事業係 新沼みどり
1999.3
今日の斜里は猛吹雪で、町内の小学校が臨時休校となっています。春は近いようでまだ遠いようです。
この度はお忙しい中、斜里の青年研修のためにお時間を割いていただきありがとうございました。お話を伺いながら、「いきあたりばったり」ではなく先の構想をしっかり描いて事業を進めているんだなあということを実感しました。町民に対しどういうねらいで、どういうアプローチで進めていくのか、企画を考えるとき、いつも頭にあるのですが、難しいですね。難しさと同じくらいの楽しさもあるんですが・・。
帰りの飛行機の中で「HVS通信」を読みながらゆめホールでは何ができるのかなあと考えていました。
来月から「ゆめホールだより」を送らせていただきます。今後もいろいろ情報交換をさせてください。よろしくお願いします。
最後に、中村館長さん、ボランティアのミヤジさん、ニノミヤさん、ハタヤマさん、またコバヤシさんにもよろしくお伝えください。本当にありがとうございました。
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チラシから得た情報・投稿・お話を聴かせてくださったものなどからご案内しています。
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友部正人ライブ
4月19日(水)
18:30pm OPEN 19:00 START!!
\3,000 要予約(0748)75-7740
open spaceLEGATO
甲西町梅影町4-2
友部正人さんはシンガーソングライター。矢野顕子さんは「ピアノナイトリー」で彼の作詞・作曲した「愛について」をカバーしています。
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ホームページ「やのコレ」
http://www02.so-net.ne.jp/~kimoto-j/ay/
ページを主宰する木本さんからご連絡をいただきました。ありがとうございました。
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サザナミ記念アンサンブル
ヴァイオリン教室のお誘い
昨年夏の「オーケストラと過ごす夏休み」(主催 水口で京都チェンバーオーケストラを聴く会)「ヴァイオリンを弾いてみようワークショップ」(巖谷一六・小波記念事業・主催 水口町教育委員会)などの流れから、子供達といっしょに水口に市民オーケストラを創ろうという話が出ています。
とりあえず、はじめての人も参加できるヴァイオリン教室からはじめます。
毎週木曜日夜になる予定。
説明会 5月18日、25日(木曜日)
子供のグループ 午後6時から
大人のグループ 午後7時15分から
主催:ヴァイオリン教室運営委員会
詳しくはチラシを....
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英語とインターネットは
アーツの基礎体力だ
英会話教室
山上在住の陶芸家ガーリー・モーラさんを迎えて、みんなでつくる英会話の教室です。
Cグループ新設
毎週木曜日(月4回)午後6時40分〜7時40分
All talk(1)最初から、4月開講はじめての方のためのクラスです。途中参加可。高校生も可。
会費(月額)4000円
Aグループ
第1、3 木曜日午後7時45分〜9時15分
All talk(1)の30ページあたりを進行中
会費(月額)3000円
Bグループ
第2、4木曜日午後7時45分〜9時15分
放送大学英語II Current ivents を題材に
group disasiton!少しだけがんばって下さい。
会費(月額)4000円
会場 碧水ホール 練習室
いずれも2000年1月から開講、途中からの参加も問題ありません。
会費が必要です。
碧水ホールに申込書あり
申込・連絡先 ガーリー・モーラ
62-9177(tel&fax)
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第7期
碧水ホール
ボランティアスタッフ
募集
碧水ホールでは、碧水ホール自主企画を通して、舞台裏からもホールや企画を楽しんでもらおうと、平成6年度からボランティア・スタッフ(通称HVS)制度をもうけています。学生、主婦、仕事も色々なメンバーが現在14名。経験は問いません。イベントの業務をやってみたかったと言う方、幅広くアート全般に関心をお持ちの方、自分の時間を好奇心に使ってみようという方、ぜひご参加ください。
募集人員=10名程度
申込期間 平成12年4月10日〜30日
詳しくは同封の「年間ラインアップ」ちらしをごらんください。