H.V.S通信 vol.37 2000年(平成12年)8月
暑い日が続きますね。日本全国どこでも10年前より確実に温暖化が進んでると思います。今年の4月から東京のほうで働くことになり、初めて京都(僕の出身地)から離れて住むことになりました。京都は夏は暑くて、冬は寒いと言われところなので、僕はどこに行ってもなんとかやっていけるだろうと思っていました。でも東京も暑い。しかも、空気悪い。京都であろうと東京であろうと、日本の夏はどこ行っても暑いんや、と確信するにいたりました。 ところで7月5日、東京はとんでもない天気で、非常にエキサイティングな1日を過ごした記憶があります。 午後3時くらいまで晴れか曇りかはっきりしない天気できたんですが、5時半くらいから暗雲が立ち込め大粒の雨がぽつぽつと。僕は机に向かって仕事をしていて、今日は早帰らなと、と思っていたそのとき。いきなり窓側でフラッシュが光り、何が起こってん?!、ときょろきょろしてると、「ド、ドーン・・・・・」。地響きというか、なんと言うか、ともかくすさまじい爆音で、職場全体は騒然と。それからごう音と稲光が1時間近く止むことなく続いてました。まるでアバンギャルドな舞台が催されているかのようで、それを見ようと窓側はたくさんのギャラリーで埋め尽くされてました。それからはというと・・・。「キャー」とわめく人間はいるし、電話(内線)も使えなくなくなるし、工場にいる同期からは停電したというメールが来るし、終いには近くの歩道橋に雷が落ちて、橋が黒焦げ、というとんでもないガセネタが氾濫するし。僕は僕で、雷警報で強制帰宅させられへんかな、とか、Tubeは東京のこの雷を見てわたわたと夏用の曲作りに取りかかるのかなー、とか訳わからんことを考えてるし・・・。 いやはや、楽しい1日でした。東京に来てさえない日々を送ってきたのですが、このときばかりは満足満足。雷を見ていて思ったのですが、小学校3年くらいの理科の教科書に載ってる雷の写真は今日のものと一緒やな、と。僕の記憶にある写真は、新宿の高層ビルをバックに光の柱がありました。僕の職場も新宿の高層ビル群が見え、それらを後ろに控えた状態で雷が落ちてました。理科の教科書に載るくらいやから、雷が多いんでしょうね。ちなみに帰ってニュースを見ると、赤坂とか有楽町とかが映っていて、車が水に浸かってたり、サラリーマンがスーツをひざまでまくって歩いてたり。同じ東京でこんな大変な事態になってるとはと改めてびっくりしましたね。雷に打たれたということはニュースでは言ってませんでしたけど・・・。 皆さん、くれぐれも雷に打たれないように気をつけてくださいね。 (TAKAHASHI Ryo・HVS東京組) |
アバンギャルドな舞台 (TAKAHASHI Ryo・HVS東京組) |
mein Concert |
8月12日(土)午後7時から 京都チェンバーオーケストラ 指揮者・音楽監督 鈴木博詞 箏 福原左和子 モーツァルト:ディベルティメント第3番K.138 グリーグ:ホルベルグ組曲 プログラムaのワークショップから数曲 他 入場料 前売2000円 当日2500円 |
![]() 2000年1月 水口で聴く京都チェンバーオーケストラ定期演奏会 主催 水口で京都チェンバーオーケストラを聴く会 |
vol.37-22
vol.37-42
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カスタネット朗読の会
よみがたり其の二
秋の夜長の入り口で
〜巖谷小波を読む〜
演目●小波お伽全集より
稲垣足穂「一千一秒物語」より
会場 碧水ホールロビー
料金 500円
日時 10月8日(日)午後6時30分から
出演 まつむらきょうこ 西川さゆり
女性ふたり組の演劇ガールズ、カスタネット。いよいよ「小波」に挑戦。
「思えば小学校の校歌以来だね、小波さんの文章を口にするのは。」(まつむら)
「この街で演劇を続けていくなら、一度はやってみたかった題材。」(西川)
資料館で米田さん(学芸員)からたっぷり話しを聞いて、図書館から全集を借りて、彼女たちはこれを二人で手分けして読むところから始めています。
稲垣足穂も楽しみ。
(編集・碧水ホールで雑談から)
vol.37-23
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FAXペーパー展********碧水ホールロビーライブハウス化計画1-st
FAX.0748-63-0752 受信中
[FAX受信期間]
2000年(平成12年)
8月1日(火)〜31日(木)平成12(2000)年度
碧水ホール自主企画
企画展 日常にあるアート
FAXペーパー展
展覧期間 9月9日(土)〜9月23日(土・祝)
FAXできるものならば何でもOK
碧水ホールロビー
ライブハウス化計画
1-st
企画:亀山眞澄
エベレスト基金チャリティーコンサート
「聖なるヒマラヤの調べ」
9/2(土)18:30開場 19:00開演
前売2500円 当日3000円
主催:
パフォーミング・アーツ・ネットワーク
〒606-8331京都市左京区黒谷町121
永運院内 TEL&FAX075-751-6311
e-mail office@pan-kyoto.com
協力:水口町国際交流協会(野口)
碧水ホールが全国ツアーの出発となる企画です。その関西日程をお知らせします。はなれた所にいる友達と、あえないまま同じコンサートを聴く・・などどうでしょうか。全国版もほしくなる。
9/9 Rapa 奈良県天理市永原町
9/23 JAZZ POINT ナーダム
京都府相楽郡精華町光台
9/30 枚方市立さだ公民館
10/1 バーイズント・イット
京都市中京区河原町通三条下ル大黒町
10/18 豊川市文化会館中ホール
11/11宇治市生涯学習センター
(主催:・・を聞く宇治実行委員会)
11/12 星誕音楽堂 交野市星田
日程未定 ダイニングバー「バニアン」
堺市寺町東一丁
月の庭 三重県亀山市西町
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今年の秋、京都で
中山ラビ
ライブ・コンサート!
中山ラビという、異色で質実な、天空を翔け深海を游泳するような、存在への哀憐と祈りに満ちた歌手がいる。1969年に活動を開始したシンガーソングライターで、ボブ・ディランに深い影響を受けた、岡林信康や高田渡や西岡恭蔵と同世代の人である。1987年までに11枚のアルバムを発表し、日本の音楽シーンから姿を消した。生年・本名は不詳ということになっている。
音楽活動から身を引いたあとは、東京・国分寺の「ほんやら洞」という、夜は酒場に変貌する喫茶店の店主となり、市井に生きた。残されたアルバムは決して多くはないが、強く魂を奪われた熱心なファンの胸で生き続けた。
中山ラビは歌手であることに自足していない。そういうふうに私には見える。それが中山ラビという人が、フォークの仲間を大切にして共に放浪したり、ファンと親しく声を掛けあったり酒を酌みかわしたり、また自身の恋愛でほとんど身を粉にする状況に陥ったりする理由だと思う。中山ラビはしかし走ってばかりはいない。時には静かにうずくまり、闇に沈潜し、時の過ぎるのを待っている。その中山ラビの全体像は私には大きな光である。きらめくようであったり、暗く沈んでいたり、一筋の微光であったりする。そういう陰翳に富んだ光を中山ラビは一身で体現している。それが私が中山ラビに親近感を抱く理由である。
中山ラビが昨年あたりから東京でライブ活動を再開した。私はふとした縁から今まで面識のなかった中山さんを関西へ招請する活動のメンバーの一員となり、今、いろいろな人にライブへの参加を呼びかけている。発表のあてのないままに、次のような一文を準備した。
新しい「中山ラビ」の世界へあなたも
(「かえりたくって」アルバム「ラビ・もうすぐ」)
・・・歌詞はペーパー版でどうぞ・・・
この歌を聴いたときから私はその世界の虜になった。今でもその歌詞と曲とが唇をついて出ることがある。
私たちはいつも目的を持って街を歩いているわけではない。また、いつも何かをしようとして手足を動かすわけではない。ついふらふらと街頭を歩いていたり、ふと意味のない行為をしてみたりする。そんな時、不可思議な感覚にとらえられることがある。
ふらりと駅をおりたときに駅前の噴水のもやがかかったような光景の中で、垂直に立ちのぼる水の上に魚がはねあがった姿を視るかもしれない。ふと立ち止まって、もしハンカチを大きく広げると、そこから名もない黒い不思議な鳥が飛びたつたような錯覚にとらえられるかもしれない。人生の覚醒のなかの一瞬の不思議な夢想である。中山ラビは、そういう私たちの生の容易に言葉にならない一瞬を、歌のかたちであざやかに提示してくれた。
幻視者としての中山ラビはアルバムの至るところに顔を見せている。中山ラビは深夜にでも独りで聴くのが一番よい。私は20才頃に中山ラビのアルバムを買ってから、ずっとそうしてきたのだが、彼女の10数年ぶりの活動再開を機に不思議な縁で「中山ラビライブ実行委員会」の活動を担うようになり、今回、京都で、復活後の関西初ライブを実現するところまで漕ぎつけた。私たちの会は小さな船で、船乗りは頼りなげな素人ばかりで、中山さんの歌のように、ふらふらと揺れ動き、風に心を奪われたりしてはなはだ心もとないのだが、そういう世界に限りない愛着を感じる人といっしょに、人いきれと闇の香気の匂うライブにしたいと思っている。
幻視者、言葉の狩人、いわば純粋詩人たる中山ラビの世界に、あなたも、秋の一夕、ひたってみませんか。
(中尾忠夫・投稿)
<<中山ラビライブ・インフォメーション>>
・日時 2000年10月7日(土) 19:00(開場18:00)
・会場 京都・都雅都雅(ライブハウス)
京都市下京区寺町通四条下ル
谷山PCワールドBF TEL075-361-6900
・料金 前売 3500円 当日 4000円
連絡先■中山ラビライブ実行委員会
滋賀県甲賀郡甲賀町五反田825 中尾忠夫
TEL/FAX 0748-88-4721
携帯電話 090-4766-3024
vol.37-41
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チラシから得た情報・投稿・お話を聴かせてくださったものなどからご案内しています。
上方文化評論家?!と『写真』の不思議な関係
ナダール
トークサロン
日本で唯一、ということは世界で唯一の「上方文化評論家」の福井栄一です。
さて、来る8月より、南船場の写真ギャラリーナダールで、関西では極めて珍しい、写真をメインテーマにしたフリートークイベント「ナダールトークサロン」を立ち上げます。
私と同ギャラリー主宰の林和美さんの2人が毎回ホスト役を務め、毎月1回、ギャラリーに集まった人々同士で、写真に軸足を置いた文化談義を楽しんで頂こうという企画。 関西ではおそらく初の試みだと思います。ビジネス臭は全く抜き。「大阪に新しい文化の発信地を創りたい!」という純粋な動機で始めます。
写真が好きでたまらないあなた、写真について語りたいあなた、ギャラリーナダールへお越しください。参加自由・発言自由。集まった人同士が、写真について熱く語ります。
「ナダールトークサロン」で写真との新しい出会い、始めましょう!
<第1回>「写真って、何だ?」
使い捨てカメラの爆発的な普及、デジタルカメラの発達など、写真とわれわれの関係は急速に変化している。
バーチャル時代の到来の中で、写真に何が出来るのか、多くの人を惹きつけてやまないその魅力とは?
日時 平成12年8月24日(木)
午後7時30分〜
コーディネーター
林 和美 (ギャラリーナダール主宰)
福井 栄一(上方文化評論家)
料金 500円(ワンドリンク付)
場所・問い合わせ ギャラリーナダール
大阪市中央区南船場3-2-6 大阪農林会館B1F
Tel&Fax 06-6251-8108
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kazumi-h
■毎月1回開催予定。テーマは月変わり。原則毎月第3木曜日.。
<第2回>平成12年9月21日(木)19:30〜
「ポートレートの不思議」
<第3回>平成12年10月19日(木)19:30〜
「モノクロとカラーの狂騒曲」
(福井栄一 上方文化評論家 投稿)
連絡先 Tel&Fax 0727-23-3746
E-mail kunst@alles.or.jp
http://www.t3.rim.or.jp/~hs01-ckc/FUKUI/towazu_katari.html
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サザナミ記念アンサンブル
さわやかなそよ風が吹く6月8日、サザナミ記念アンサンブル・ヴァイオリン(・ビオラ)教室が無事スタートしました。みんなで考え、協力して、すてきなハーモニーをつくっていきましょう。
仲間がもっともっと増えるよう、あちこちで呼びかけましょう。
☆8/11(金)8/12(土)には碧水ホールで鈴木、河本両先生、京都チェンバーオーケストラのコンサートがおこなわれます。(世話役 安田)
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サザナミ記念アンサンブル
ヴァイオリン教室のお誘い
8月の練習日
8月3、17、31日(木曜日)
子供のグループ 午後6時から
大人のグループ 午後7時30分から
(参加希望者は6 時30分頃にお越し下さい。)
目標は2010年、ヴァイオリンなどまったく触ったことがない人達が、一からはじめて、子供達といっしょに水口に市民オーケストラを創ろうという計画です。
とりあえず、はじめての人も参加できるヴァイオリン(・ビオラ)教室がはじまりました。
.わが町をオーケストラの響きの聞こえる街に....。どうぞ、気楽にご参加ください。
参加費月額 6000円・ヴァイオリンは個人持ち
指導鈴木博詞・河本学(京都チェンバーオーケストラ)
連絡先 中村道男 電話0748-63-2006碧水ホール
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『夏の音展2000』今年も!
8月19日土曜日午後2時から
碧水ホールロビーで
「花屋かずろう王国」プロデュース。10数組のバンド、ソロの持ち歌発表会。
お問い合わせ 電話 0748-63-5303
みなくちたきぎのう
『水口薪能』
チケット好評発売中
家族で、友人と、同窓会ツアーやグループでの集まりのアトラクションとして 、婦人会の研修として・・色々な計画をききました。
薪能もいろんな楽しみかたがあるものです。今年の水口薪能は2000年の夏の終わり、街の眺めを背景に演じられます。あなたはどんな楽しみ方をしますか。
日時平成12年9月10日(日)夕刻
午後5時 能楽解説 河村禎二
午後6時 ごあいさつ・火入れ式
仕舞・狂言『清水(しみず)』茂山千之丞・能『海士(あま)』河村和重
(午後8時終演予定です)
場所 水口スポーツの森ファイアー場特設ステージ(雨天が予想される場合は水口町勤労青少年ホーム多目的ホール)
入場料 前売2500円 当日3000円
お求めは以下の場所で・・・
碧水ホール tel.0748-63-2006
チケットぴあt el.06-6363-9999
平和堂水口店くらしのサービスセンター
甲賀郡勤労者互助会 tel.0748-63-1809
KEIBUNしがぎん経済文化センター tel.077-526-0005
「海士」のテキストは水口図書館で入手可。
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e-mail michio@jungle.or.jp(NAKAMURA
Michio)