平成8(1996)年度 碧水ホール 企画上映

喜劇映画ルネサンス「笑いの夢工場」〜リュミエールからアメリカ喜劇絶頂期まで〜


■全上映作品リスト
□企画説明
<上映プログラム> ※カッコ付または原題作品は日本劇場未公開
■Aプログラム:合計52分/全24作品
A−1:リュミエール作品集(小計5分/全13作品)
Lumiere premiere program (1895~1897)
●「リュミエール工場の出口」●「ヌーヴィル=シュル=ソーヌへの会議委員たちの到着」●「水をかけられた撒水夫」●「エカルテ遊び」●「馬芸会」●「赤ん坊の食事」●「塀の取り壊し」●「ラ・シオタ駅への列車の到着」●「メカニックな豚肉屋」●「?」●「水をかけられたカルタ遊びをする人」●「子守女と兵士」●「マッキンレー大統領就任祝賀パレード」

A−2:ヨーロッパ最初期の作品[フランス篇](小計25分/全4作品)
●「(本当にいい女)」Une dame vraiment(1908) 3分/光学サウンド版
●「(奇怪な泥棒)」The invisible thief(1909) 4分/光学サウンド版
●「(時計師オネジム)」On市ime horloger(1912) 7分/光学サウンド版
●「(チューブ博士の狂気)」La folie Docteur Tube(1915~6) 11分/光学サウンド版 監督:アベル・ガンス

A−3:ヨーロッパ最初期の作品[イタリア篇](小計22分/全7作品)
●「(飛行士ロビネット)」Robinet aviatore(1911) 4分
●「(ボクサー・ロビネ)」Robinet boxeur(1913) 3分
●「(競輪選手ロビネット)」Robinet ciclista(1913) 2分
●「(フリコットの決闘)」II duello di Fricot(1913) 3分
●「(フリコットと才女)」Fricot e la dottoressa(1915) 3分
●「(ひめごと)」L'avventura di Kri-Kri(1913) 4分
●「(クリ・クリとがみがみ姑)」Kri-Kri martire della suocera(1915) 3分

■Bプログラム:合計63分/4作品
アメリカ喜劇の絶頂期#1
●「Outbound」(1924) 10分 監督:ハリー・エドワーズ 出演:シド・スミス
●「Feet of mud」(1924) 19分 脚本:フランク・キャプラ 出演:ハリー・ラングドン
●「Good night nurse」(1925頃) 16分/カラー彩色版 監督:ヘンリー・W・ジョージ 出演:ルピノ・レイン
●「Maid in Morocco」(1926) 18分/光学サウンド版 監督:チャールズ・ラモント 出演:ルピノ・レイン

■Cプログラム:合計62分/3作品
ローレル&ハーディ傑作集#1
●「(完成したみたい)」(1928) The finishing touch 21分
●「(人身保護…)」(1928) Habeas corpus 20分/光学サウンド版 製作:ハル・ローチ 監修:レオ・マッケリー
●「(極楽ちびっ子騒動)」(1930) Brats 21分/トーキー作品(光学サウンド版)

■Dプログラム:合計59分/3作品
ローレル&ハーディ傑作集#2
●「(極楽でまかせ夫婦)」(1928) We faw down 20分 監督:レオ・マッケリー
●「(また間違えた)」(1929) Wrong again 20分 光学サウンド版 監督:レオ・マッケリー
●「(リバティ)」(1929) 19分/光学サウンド版 監督:レオ・マッケリー 撮影:ジョージ・スティーブンス

■Eプログラム:56分/5作品
メリエスの喜劇+最初の喜劇スター:マックス・ランデール
●メリエス作品集(4作品/9分)
 「音楽狂」(1903) 「トルコ人の死刑執行人」(1904) 「魔術師アルコフリバス」(1903?) 「不思議な井戸」(1903)
●「ライオンと征服将軍」Seven year's bad luck(1922) 47分/光学サウンド版

■Fプログラム:合計54分/3作品
キートンの師:ロスコー・アーバックル
●「(ファッティ嬢の海辺の恋人たち)」(1915) Miss Fatty's seaside lovers 12分/光学サウンド版
●「ファッティの料理番」The waiter's ball(1916) 14分
●「(ファッティの漂流)」Fatty & Mabel adrift(1916) 27分/光学サウンド版/彩色版


■Gプログラム:合計54分/4作品
喜劇映画の養父マック・セネット
●「(ベニスにおけるベビーカー競争)」Kid autorace at Venice(1914) 5分(光学サウンド版)
●「つらあて」A busy day(1914) 4分(光学サウンド版) 出演:チャールズ・チャップリン
●「(ノックアウト)」The knock-out(1914) 22分
●「(我らが熱血署長)」(1915) Our daredevil chief 23分

■Hプログラム:合計65分/全7作品
映画言語の父:グリフィスの喜劇
●「(カーテン・ポール)」The curtain pole(1908) 9分/ナレーション付/光学サウンド版
●「(これらのいやな帽子)」Those auful hats(1909) 3分/ナレーション付/光学サウンド版
●「(正直者)」Faithful(1910) 12分/ナレーション付/光学サウンド版
●「(淋しい別荘)」The lonely villa(1909) 8分/ナレーション付/光学サウンド版 
●「女の叫び」The lonedale operator(1911) 12分/ナレーション付/光学サウンド版 
●「(最後の一滴)」The last drop of water(1911) 10分/ナレーション付/光学サウンド版
●「(ニューヨークの帽子)」The New York hat(1912) 11分/光学サウンド版

■Iプログラム:66分/長編1作品
喜劇王:ハロルド・ロイド
●「ロイドの要心無用:完全版」Safety last(1923) 66分/光学サウンド版

■Jプログラム:合計59分/3作品
笑いの仕掛け人:ハル・ローチとレオ・マッケリー
●「(家政士の娘)」(1925) The caretaker's daughter 19分
●「(突然、へら鹿の如く)」(1926) Mighty like a moose 20分
●「(なかなか冴えてる)」(1925) Crazy like a fox 20分

■Kプログラム:合計58分/4作品
アメリカ喜劇の絶頂期#2
●「The halfback of Notre Dame」(1924) 19分/光学サウンド版
●「(イカサマ野郎)」(1928) Slick slickers 10分
●「The lizzies of the field」(1924) 11分
●「Campus vamp」(1928) 18分

■Lプログラム(特別プログラム):合計67分/3作品
 弁士パフォーマンス付上映(1本目と3本目を弁士付、2本目はトーキー作品)
 弁士:MINA
●「(貴様がヘタクソだ)」(1928) You're darn tootin' 21分/光学サウンド版
 監督:エドガー・ケネディ 監修:レオ・マッケリー 出演:ローレル&ハーディ
●「(ミュージック・ボックス)」(1932) The music box 28分/光学サウンド版・トーキー作品
 製作:ハル・ローチ 監督:ジェイムズ・パロット 出演:ローレル&ハーディ
●「Wandering willies」(1926) 18分/光学サウンド版
 監督:デル・ロード 出演:ビリー・ビーバン


<弁士プロフィール>
 MINA(みな)
1974年生まれ。幼少の頃よりサイレント映画に親しむ。'92年、無声映画鑑賞会内の「話術研究会」にて活弁を始める。これまで上映した作品に『チャップリンの男か女か』、『はたちの頃』(野村芳亭監督)、『ロイドのパパさん』などがある。伝統的な活弁の継承につとめるとともに、前衛的なアプローチの可能性を意欲的に追及している。'95年12月のイベント『夢の森にてIV』では『ノックアウト』、『クレイジー・ライク・ア・フォックス』他の作品に喜劇映画研究会と協力して斬新なアレンジを加え、新境地を開いた。