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H.V.S通信 vol.45 2001年(平成13年)6月



vol.45-11
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 「わたしはここを知ってる?」
 
 
「私はここを
 知ってる?」

佐内正史の「message」という写真集
 四年間過ごした滋賀県のアパートから離れてもう2ヶ月が過ぎようとしている。神戸での新しい生活も1ヶ月が過ぎた。バスの中から公園の金網に咲き乱れている花を見た。きれいだなあと思った。写真撮りたいなあ・・・と思いつつ、カメラ持ってないだよねーとそんなことをぼんやりと考えていた。

 次の日、佐内正史の「message」という写真集を買った。この写真は滋賀県?神戸?そんな錯覚におそわれた。私が撮りたかった写真、私が今まで撮影してきた風景、そんな写真が収められていた。
 雨あがりの晴れた空が水たまりにうつうていた風景、サークルの合宿で行った海、電車の窓から見た風景、友達のアパート、近くの公園・・・。「私はここを知ってる?」そんな思いが頭をよぎった。デ・シャヴってこんな感じなのだろうか、なんて思った。
 大学生活がこの写真集のページをめくるたびに鮮明によみがえった。なつかしくて笑ってしまった。あの日に戻りたくなって泣いてしまった。

 どうして佐内さんはこの写真を撮ったんだろう。佐内さんはこの風景にさようならをしたのかな。ただ日常をタンタンと撮ったのかな。どうでもいいか。
 佐内さんの写し留めた写真は「日本」だと思った。今の日本だ。ルーズソックスの女子高生も携帯電話でしゃべっている人も、風俗もこの写真集には存在しない。でもまぎれもなく、これは「日本」というものを写している。(うまく言えない・・・)

 彼の写真集があるからまた今日も元気でいられる。大好きだ!!佐内さんの写真が私は大好きだ!!。
(おみち・HVS)

vol.45-12
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アイルランドの宝・世界の宝



 チーフタンズのライブに行ってきた(2001.5.25 シンフォニーホール)。ゲストの矢野顕子目当て(笑)。チーフタンズの名前は知っていたが(*1)聴いたことはなく、予習と思ってCD("tears of stones")を聴いてみたが民族音楽だ、という印象しか湧かず... 一方、ライブはすごく良いよ、という評判を聞いてはいたので期待と不安(寝ちゃうんじゃないか?)がないまぜになった気分で開演を迎えた。

 .......いやほんと良かった。すげーですよアニキ! 来年で結成40周年(!)ということで、メンバーはお爺ちゃんばっかだけど、ほんと楽しそうに演奏していて(ややコミックバンドはいってる)良い具合に肩の力が抜けていてそれでいて技術は一流だし(*2)。入れ代わり立ち代わり演奏に参加していたゲストミュージシャンもみんな個性たっぷりでありつつ全体ではまとまってるという...
 曲の感じはといえば、映画『タイタニック』でみんなで酒飲みながら踊ってる曲とかTVでリバーダンスのコンサートの宣伝で流れてる曲。でもナマで聴くとパワーが違う!体が脈打つというか心が洗われるというか。民族音楽というと退屈じゃないかと思ったり、妙に自然とか「風」とか「光」とかそんなコピーばっかでなんだかな〜と思ってたのだが、ごめんなさい。良いものは良いのだ。ぜんぜん気取ってないし、楽しく悲しく明るく寂しく情感たっぷりで、なんとも贅沢な時間、すごい御馳走でございました。不真面目な客としては、お酒(やっぱりウイスキーですか)飲みながら聴きてーと思った。
 ちなみにゲストの矢野さんは中盤、ソロで「丘を越えて」「スナオになりたい」を披露してました。

 こないだレンタルビデオで「太陽の誘い(under solen)」というのを観たら(*3)これの音楽がとても良い。まるでチーフタンズみたい。とか思ってたら本当にチーフタンズのパディ・モローニが音楽監督でした。映画の方も大人の童話って感じでしみじみと良い映画でお勧めです(*3)。タイトルでweb検索をかけるとたくさんヒットするので内容はそちらで。最後に、タイトルは矢野顕子がチーフタンズを紹介するのに言った言葉。
(けんいち・HVS)

(*1)  "the chieftains" へんな名前〜、と思っていたが、chieftain=族長という意味だとか。それぞれが楽器の達人でかつ強い個性の持ち主ということ...かな
(*2) 技術を云々できる程耳は肥えちゃいませんが結構凄いんじゃないかと思った。
(*3) 甲西と水口のTSUTAYAでは見つけることが出来なくて甲西のwingにある。どうでもいいですか。


vol.45-13
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碧水ホール前売りチケットのご案内



碧水ホール
 前売りチケットのご案内


【6月2日発売開始】
碧水ホール企画上映vol.22
ブラジル映画祭
ネルソン・ペレイラ・
 ドス・サントス監督特集

Festival de Cinema Brasileiro
Retrospective Nelson Pereira dos Santos

7/20(祝)〜7/22(日)
1回券(一作品につき)¥500
2回券 ¥800
フリーパス券 
(前売り)¥1600
(当日)¥2000

【上映スケジュール】
初日=7/20(祝・金)
11:20-13:00『リオ40度』1956
RIO,40GRAUS
 新しいブラジル映画(シネマ・ノーヴォ)の先駆的作品
13:40-15:25『乾いた人生』1963
VIDAS SECAS
シネマ・ノーヴォの評価を国際的に決定づけた傑作。
15:40-17:18『第三の岸辺』
A TERCEIRA MARGEM DO RIO
ブラジル民衆の宗教心の内奥へと踏み込んだ野心作。
第2日=7/21(土)
11:20-13:03『人生の道〜ミリオナリオとジョゼ・リコ』1981
ESTRADA DA VIDA-MILIONARIO E JOSE RICO
売れないミュージシャンが人気を得ていく夢物語的ミュージカル映画。
14:00-17:08『監獄の記憶』1984 MEMORIAS DO CARCERE
苦難と矛盾を背負って生きる作家の姿を壮大なスケールで描く。
最終日=7/22(日)
11:20-13:48『奇蹟の家』1977
TENDA DOS MILAGRES
人種にまつわるブラジル人の深層心理に鋭いメスを入れた衝撃作。
14:30-16:22『オグンのお守り』1975
O AMULETO DE OGUN
ドス・サントスの心境地を開いたスピーディな活劇。
全作品日本語字幕付・ポルトガル語・35mmプリント

【6月10日発売開始】

欽劇『座ぶとん座』公演
笑うからには服着たら
その2001
8月4日(土) 午後6時開演
前売り ¥2000  当日¥2500
子どもからお年寄りまでバリアフリーの笑い
萩本欽一作・演出の愉快なコント
座長入山学、他実力派の出演。
【6月10日発売開始】

オーケストラと
すごす夏休み
2001
プログラムa
あなたのピアノ
+室内楽ワークショップ

8月25,26日 参加費無料・募集は7月初旬
(公開ワークショップ見学
¥500・当日券のみ二日間共通)

プログラムb
オーケストラとすごす夏休み
メインコンサート

8月28日(日)午後7時開演
前売り¥2000 当日¥2500
高校生以下 前売り¥1000 当日¥1500
出演:京都チェンバーオーケストラ・サロンアンサンブル
プログラム/ストラビンスキー:兵士の物語(朗読付き)
各楽器のソロによる室内楽入門

プログラムc
サザナミ小さなコンサート
総集編

8月25日(土)午後2時30分開演
前売り・当日共¥1000
「親子で楽しむ・シリーズ」として乳幼児入場可(要チケット)。
モーツァルト「ヴァイオリンとピアノのためのソナタト長調」他小品
などプログラムは本格的。
出演 
ヴァイオリン・ビオラ:河本学・鈴木博詞
(京都チェンバーオーケストラ)
ピアノ:安田由紀

プログラムd
柏原青少年オーケストラ
交流コンサート

湖国21世紀記念事業
『夢〜舞めんと滋賀』参加
8月12日(日)午後2時開演
前売り・当日共¥1000 中学生以下無料
 子供も大人も、みんなが集まればこんな風に音楽を楽しめます。
シーズン毎の演奏会や海外遠征にも出かける先進的な青少年オケです。


いずれの催しも
会場は碧水ホール
前売所::アルプラザ水口くらしのサービスセンター・甲賀郡勤労者互助会(サントピア内)・碧水ホール
ブラジル映画祭・欽劇『座ぶとん座』公演はチケットぴあでも販売しています。


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