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H.V.S通信 vol.57 2002年(平成14年)12月



vol.57-11
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高村明代ヴィオラコンサート
■高村明代ヴィオラコンサート
『ブラームス:アルトのための二つの歌』




ヴィオラ:高村明代 ピアノ:柳津昇子
アルト独唱:福永圭子
会場 水口町立碧水ホール
2003.2/8土14:00開演
前売2000円 発売中 当日2500円 全席自由
Pコード238-410
終演後、出演者を囲んで交流会があります。

*京都公演のチケットも碧水ホール窓口で取り扱います。
2/1土午後2時 京都市北文化会館・一般1500円、学生・65才以上1000円(前売当日とも)
 皆様、こんにちは。高村明代です。
 この度ピアニストの柳津昇子さんと、アルトの福永圭子さんの協力を得てヴィオラのコンサートを開くことになりました。
 ヴィオラはコンサートで単独で取り上げられる機会も少なく、おなじみの楽器とは言えないかと思いますが、きっと、耳になじみやすい、心地よい音を楽しんでいただけると思っています。
 柳津(やないづ)さんとは高校時代からの友人で、いつも伴奏をしてもらっています。京都市交響楽団のオーディションにも東京からついてきてもらいました。三年前のことです。私は京都でオーケストラに入ることにりました。一緒に演奏する機会が減ってしまいましたので、今回の共演は今まで以上にうれしいです。
 ヴュータンのソナタは以前から二人で演奏していた曲なので、改めてお互いの変化を楽しもうとプログラムに選曲しました。
 アルトの福永圭子さんとは三人での初共演です。「三人での・・」というのは、私と福永さんは実は年末の第九で共演しています。ソリストの福永さん、オーケストラの中の私という関係。とても、魅力的な声とお人柄で、ブラームスのあこがれの曲を盛り上げてくださることに感謝しています。
 初めての『合わせ』の後、柳津さんも「本当に良い声」と話していました。彼女は声楽の伴奏もたくさんやっているのです。
 三人の一番の心配ごとは風邪です。二月というと、風邪がはやる時期なので、とにかく元気にステージに立ち、お客様にお聞きいただきたいと思っています。
(高村明代:ヴィオラ)

vol.57-12
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さあ、クラシックファンをはじめよう
 

さあ、クラシックファンをはじめよう。
 ここには人々を励ましたり、癒したり、考えを深めたりする様々なノウハウと、市民的な活動に献身する指導者
と、古典から現代にいたる膨大な優れた楽曲があります。(サザナミ記念アンサンブル定期演奏会パンフレットから)
 碧水ホールでは2月、3月に二つのクラシックコンサートを開きます。
 室内楽の、それもヴィオラとコントラバスという普段あまり単独では聴く機会のないふたつの楽器をメインにした、いずれも自信のプログラム、ぜひ、両方とも聴いてください。
 まず2月はヴィオラ。ヴァイオリンと同じ形で一回り大きな楽器です。演奏のスタイルもヴァイオリンとおなじで、肩と顎のあいだにはさんで演奏します。音域はヴァイオリンとチェロの間。テレビでオーケストラの演奏などを見ていてもなかなか映らない、映ってもヴァイオリンと区別が付きにくい。ソロでも、小柄な人がヴァイオリンを弾いているのと、大柄な人がヴィオラを弾いているのと区別が付かない。
 日本人演奏家で有名な人としては、今井信子さん、皇太子殿下などです。

 さて、クラシックのコンサートが成立するためには様々な条件が整う必要があります。なかでもどのようなプログラムを聴いていただくかは、どれくらいのお客様に来ていただけるかを決める重要なポイントです。したがって、有名な曲、良く演奏される曲が選ばれがち。もちろんどれもクラシックの名曲なのです。あるいは耳慣れたメロディーをクラシックのアレンジで演奏する場合もあります。  でも、碧水ホールでは、プログラムを「初心者向け」にしないでください・・と、いつもお願いすることにしています。  演奏者も自己表現という世界を持っているのですから、自分の演奏したいプログラム、今取り組んでいる仕事と言うのがあるはず。それを遠慮なくそのまま見せてください、というお願いなのです。
 そんな難しそうなプログラム、あまりクラシックを聴いたことがない人はどうすれば良いんでしょうか。実は、このほうが色々「初心者向け」「水口の(!)聴衆向け」に加工されたものより遙かに混乱が少なく、わかりやすいと考えています。まして、我々は滋賀県人。一時の楽しみよりも、中身の濃い「実(じつ)」のあるものをいつも選んできたはず。
 クラシック入門で一番大切なことは、多くのコンサートを聴くという単純なことなんです。できれば時を置かず。一人のコンサートを追っかけるのも大変有効です。このヴィオラコンサートは2月1日に京都でも。高村さんは才能溢れる若い演奏家、これからのご活躍が楽しみです。また、碧水ホールのコンサートは、演奏家との距離が近いことも魅力です。
 クラシックファンをはじめるのに最適の、お値打ちのコンサートが、水口で聴けます。
 ぜひ、ご来場ください。
(中村道男・碧水ホール館長)




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