H.V.S通信 vol.78
2005年(平成17年)9月
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![]() HVS通信 vol.78 2005年(平成17年)9月 編集・発行 碧水ホールボランティアスタッフ 滋賀県甲賀市水口町水口5671 郵便番号 528-0005 電話 0748-63-2006 ファックス 0748-63-0752 e-mail michio@jungle.or.jp ホームページ http://www.jungle.or.jp/hvs/ 碧水ホールの公式ホームページ http://www.city.koka.shiga.jp/hekisuihall/ わたしもややそう思う(hvs/minami)...1 サザナミ小さなコンサート(サザナミ記念アンサンブル)....1 三日月孝サクソフォーンコンサート...1 井上隆平ヴァイオリン独奏会...1 小坂忠ゴスペルコンサート...1 大池寺でジョン海山ネプチューン福原左和子・・...1 ライブのお知らせ「we gonna」....1 カモン、悲しみ(井上陽平:HVS).....2 甲賀映画祭(甲賀シネマパーティー)...2 サザナミ小さなコンサート サザナミ記念アンサンブルの練習日に開かれる20分ほどのコンサートです。 三日月孝 サクソフォーンコンサート 名古屋芸術大学講師 |
![]() 「夏の終わりはもの悲しい。」と人は言う。私もややそう思う。夏は音もにおいも色も光も賑やかで、八月の終わりとか九月初めは祭りのあとみたいな感じなのだろう。日が暮れるのがだんだん早くなることだけでも私は夜の帝王というわけではないので充分寂しい。しかしそんな時期も、空を見上げるとそうでもない。この季節、雄々しくてトランペットの音色みたいな夏の入道雲と、流れるようにさわやかでクラリネットの音色みたいな浮雲が大空に共存してたりする。くっきりと伸びる飛行機雲もいいけれど、ほわんとひろがった飛行機雲もなかなか。鰯雲みたいな模様は好きやないけど空に広がる鰯雲は秋の迫力。ほうらあなたも石原良純気分。季節の移り変わりを目の当たりにしてもう気分は高揚する。耳の奥に残っていた盆踊りの余韻はいつのまにか運動会の曲「クシコスポスト」に代わる。そうやって人の心は移り変わっていくのでしょうねえ。あなたは秋準備 OKですか? ![]() 井上隆平 ヴァイオリン 独奏会 神戸室内楽副首席がバッハとイザイを独奏。 |
大池寺で ジョン海山ネプチューン(尺八) 福原左和子(箏) 十七夜コンサート 2005年10月20日(木)
午後7時30分開演・コンサート一時間前くらいから大池寺が拝観出来ます。 掲示板から・・ライブのお知らせ 投稿者: GONNA 投稿日: 9月21日(水)20時22分10秒 突然の書き込み、失礼致します。 |
![]() ゴスペルコンサート 小坂忠&ユニット 2005年11月3日(祝・木) 甲賀市碧水ホールで |
![]() 友達のアメリカ人は私より日本に詳しくずっと日本の情報に敏感だ。先日仲間内でDVDを持ち寄って鑑賞会をした時、彼が持ってきたのは日本の映画『誰も知らない』だった。私はCCRの海賊ライブビデオだったというのに。 「これ見た?すごいよ。これ。絶対見るべきだよ」と、彼はさかんに見ることをすすめた。でも子ども達が置いてけぼりをくらい、食料が尽き、結局一人が死んでしまうという話だと聞いていた私は、どうしても見る気になれなかった。そのあらすじを聞いただけでもう哀しくていたたまれなくなってしまう。 年を取って人の親になると、子どもネタには滅法弱くなったんだよ、と説明すると、彼はこう言った。「違うよ。哀しい話じゃないんだよ。そういう状況になっても失われない人間の美しさに感動するんだよ」 ハッとした。あぁそうかぁ、と思った。私はこの映画に対して「子どもを置いてけぼりにする親の無責任」や「悲惨な状況を生んだ大人社会」を見てしまっていた。そこで思考がストップして勝手に怒り、悲しんでるだけだった。この映画からは「絶望」しか感じられないと思い、とった行動は「見ない」、つまり「目や耳を塞ぐ」ということだった。哀しみを理由に自分で自分の感性を停止させていたのだ。 しかし彼はもちろん哀しみつつも、その先に見える「悲惨な状況下でも助け合い、互いを信じ、全力で乗り切ろうとする子どもたちの気高さ」を見ていた。この映画を大きな「希望」としてとらえていたのだ。絶望の中に消えない希望がある。だから絶望の先に目を向けよう、という感性を彼は今も持ち続けているということだ。 この差は大きい。このままでは自分は世の中の様々なことに目を背けてしまうようになる。世界に起こる飢餓、戦争という問題から自分の置かれた状況まで、哀しいから目を塞ぐようになる。そこに希望を見いだそうともせずに、ただただ哀しむだけになってしまう。で、結果、行動としては「何もしていない」ということになる。これを「腐った人間」と言わずに何という。子どもの頃からずっと「どうせ何も変わらない」と言う人に怒りを感じていた自分は、知らず知らずのうちにその仲間入りを果たしていた。あきらめという入り口ではなく、哀しみという入り口から入ったからそのことに気づかなかったのだ。 「自分の感受性くらい自分で守れ、ばかものよ」と言ったのは茨木のり子さんだったか。そうだそうだ、と思っていた当時中学生の自分は、現在、多分大半の同年齢の人より多くのCDや本、ビデオなどに囲まれながら、無意識のうちに「哀しみ」から前に進めずに「ばかもの」になっていた。さぁ見よう。さぁ聞くぞ。哀しい話。哀しい歌。でも『誰も知らない』、予告編だけで哀しすぎて...。 (HVS /井上陽平) このセクションの最初へ |
甲賀映画祭 11月23日(祝・水) 〜27日(日) 会場 碧水ホール 滋賀県立水口文化芸術会館 水口アレックスシネマ 上映作品・ゲスト アジア、日本の劇映画、ドキュメンタリー、自主制作などジャンルを問わず、24作品を5日間、3会場で上映 文化庁優秀映画シリーズなど懐かしの名画も併せて上映します。 2005.9.4「シネパ」ニュース いきなりですが・・・ |
![]() 安藤希さんと、甲賀映画祭キッズ・スタッフのSAKURAちゃん プロモーションビデオにも出演している甲賀シネマパーティーの最年少スタッフであります) |
を皮切りに、「猿飛佐助 〜闇の軍団II」(2005/宮坂武志監督)、「タッチ」(2005/犬童一心監督)、「せかいのおわり」(2005/風間詩織監督)、そして深田恭子さんと共演する2006年正月公開の作品「天使」、などの映画作品の出演が目白押しで、かつてのスーパーアイドルぶりを吹き飛ばすがごとく、女優としての顔が本格化してきており、ますます今後の活躍が期待されますね。 ●ご案内のリーフレットが出来ました。 ●シネパ(実行委員)募集中 事務局:碧水ホール info@cinepa.jp ![]() |
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