『ロスコー・アーバックルの女装』


The butcher boy(1917)

出演:ロスコー・ アーバックル、アル・セント・ジョン、バスター・キートン
監督:ロスコー・アーバックル
製作:ジョセフ・M.スケンク=コミック・フィルム・コーポレーション=パラマウント
   上映時間5分 (ダイジェスト版)

【かいせつ】
原題にあたる肉屋のシークエンスが前半に約10分あり、後半は女装したアーバックルの女子寮潜入という展開で約20分間の作品。肉屋のドタバタ騒動の部分でキートンは幾度となく「大笑い」を見せるため、恣意的にこのシークエンスがカットされたようである。今日の映画史編纂の悪習による結果なれば腹立たしい限りだが、アーバックル、キートン、アル・セント・ジョンという当時人気のコメディアンのトリオ・アンサンブルは部分的ながらもこのフラストレーションを解消できよう。本作はキートンの映画デビュー作にあたり、これ以前のアーバックル喜劇ではキートンの役柄をアル・セント・ジョンが演じていた(ちなみにアルは、メガネと女装でアーバックルの恋仇を演じている人物。)。

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