H.V.S通信 vol.56 2002年(平成14年)10月
『ありんこ天国』というホームページの主宰者は、9月14日に碧水ホールで開催された、ガムランコンサートに来ていただきました。ワークショップにも参加。「女王蟻の部屋」日記ふうのページから許可を得て転載します。 自主企画についてその感想などを書いていただくのは碧水ホールにとって大変貴重です。 - - - - - - - 9月18日(水)あさ 先週、ガムランワークショップ&コンサートに行ってきた。 ワークショップでは鈴のお化けみたいな形の楽器をいきなり演奏した。ジャワの先生がホワイトボードに楽譜と言う名のテンテンや数字を書き込む。「マルガ・サリ」という日本人で構成されているガムラン集団の人がそれを見て、鈴のお化けのどれとどれを叩くのかを教えてくれる。8拍子で延々と叩き続けるのだ。だんだん訳分からなくなってくる。しかも途中、 「じゃぁちょっと違うリズムで打ってみようか。」と、一途にタンタンタンタンだったのを、ターンタターンにされる。それをまた延々と打つ。全部の楽器がそんなふうにリズムだけでメロディーなし。初心者ばかりだから。この音の中にずっといたらそのうちトランス状態に入って行くよ、と思った時、一旦止め。 ![]() 「あなた、何か楽器やってる?」 「なんにもやってません。」過去にピアノを長いことしていたが、ほんとに下手で嫌いで、ぜんぜん進まなかったという苦い思い出があるが、秘密。 「そうなの?リズム感がいいよね。」 「えぇっ!」 わたしは思い出してしまった。自分が絶対ライブで手拍子をしないことを。それは必ず、人とずれていってしまうから。それを何とか食い止めようと必死に手拍子を聞き、叩き、音楽どころではないのだ。本来音楽を聴いて手拍子するものなのに・・・。そんなわたしはリズム演奏なんて、出来るはずがない!その後の演奏は緊張してしまった。しかもまた、 「じゃぁ、今度は裏打ちにしましょう。」 とリズムを変えるのだ。そう、普段なら裏打ち得意である。我知らずなってしまう。しかし、いざ裏打ちをやるんだ、となるとワカラン。すぐ戻ってしまうのだ。ぜんぜん出来ないので、諦めてターンタターンのリズムに戻してくれた。そしてそのまま延々と打ち続ける。6個の鈴お化けを。お目当てのダンスはまだか? ダンスはなんと、ワークショップ終了間際ほんの数分の出来事であった。ジャワのダンサーがほんの基本と思われる流れを2回して、あと参加者に1回、相撲のしこのような動きを仕込んだ。それで終わり。がっかりである。楽器演奏も楽しかったけど、でも、わたしの中ではダンスがメインだったのに。 その後のコンサート。先ほど教えてくれていた先生達は衣装に着替え、数段カッコよくなって登場。わたしたちが叩いていたのと同じとは思えない音が響いた。胡弓のような楽器が中央にいるのだが、それがまた物悲しい歌声となって、聴き入る。 ダンスは美しく、面白く、衣装・装飾品はきらびやか。男が女に突き飛ばされて転がり、舞台から落ちてしまった。多分、落ちるつもりはなかったと思われる。面白い場面では演奏している人も笑って楽器を操っている。 第2部はイザナギとイザナミの古事記などに基づく創作舞踊劇。途中影絵芝居(ワヤン・クリ)もあった。その部分は「あの世」での出来事だそうだ。 終わって時計を見ると、2時間ちょい経っていた。途中、ちょっと寝そうになったとはいえ、そんなにやっていたように思えない、盛り沢山でおもろいコンサートだった。余韻に浸りたかったのだが、電車の時間が迫っていたので、小走りで会場を出なければならなくて、慌ただしかった。不便な場所なので、きっと電車の時間も考慮した終演時間だったのだろうなぁ。 碧水ホールというところは初めて行ったのだけど、交通の便が悪くしかも、電車賃が高いときてる。スケジュールをみると、興味を引くプログラムがマンサクなのに、気軽に「行こ!」と言う訳にはいかないのが残念である。来月はテルミンのワークショップもあるのだが。どちらにしろ、来月は忙しくて行けないが、あぁ、車があればなぁ・・・と思った次第。 ari@air.email.ne.jp http://www.ne.jp/asahi/arinko/tengoku/ |
http://www.ne.jp/asahi/arinko/tengoku/ 『ありんこ天国』 先週、ガムランワークショップ &コンサートに行ってきた。 |
あまり更新されていませんが、「掲示板」では、練習の様子のレポートがおおむね毎週書き込まれます。毎週水曜日が練習日。次回10月9日には佐久間新さんによるジャワ舞踊のレッスンがあります。 - - - - - - - 9/25.02の練習・名前が! 投稿者:michio 投稿日: 9月27日(金)15時16分23秒 練習は先週の新曲(トロポン・バン)の続き。 このガムランチームおよびガムランセットに名前がつけられました。 Tirta Kencana ティルト・クンチョノ 命名者 パニョト(インドネシア国立芸術大学ガムラン学科教授) ティルトは水、クンチョノは金色に輝くもののこと。入り日に照らされて金色にきらめく水のイメージです。「サザナミ」のイメージをお伝えして、随分考えてもらったようです。 グループではお礼にパニョト先生に、ティルト・クンチョノ『顧問』の称号を贈ります。ゴッドファーザーなのですから、これからもいろいろお世話にならなくては。 一枚の楽譜(インストラクション)が一緒に届けられました。ティルト・クンチョノと言う題でした。さっそく、後半の練習で演奏を試みました。歌もついていて、とても複雑な組立になるそうです。いつかは本格的な演奏を。 パニョト先生は明日、日曜日まで日本に滞在の予定。日本にいるあいだに、この楽譜の歌、ビデオカメラの前で唄っておいてください。 |
http://www.jungle.or.jp/sazanami/gamelan/ 滋賀県水口町碧水ホールにおける ガムランプロジェクト・ホームページ ![]() |