『キートンの空中結婚』


The Balloonatic (1923)

出演:バスター・キートン:フィリス・ヘイヴァー
監督・脚本:バスター・キートン、エディ・クライン
製作:ジョセフ・M.スケンク、バスター・キートン・プロダクションズ作品、アソシエイティド・ファーストナショナル配給 
上映時間22分 公開日1923.1.22

【あらすじ】
 夏の午後バスターは、遊園地に来ている。お化け屋敷に一人で入っても全然楽しくないのが解り、ガール・ハントを開始。水上ゴンドラを目当てに一人で来た女の子(フィリス)を発見。すかさず隣の席に座って機会を伺うが、敢えなくヒジテツを喰らう。フィリスは大きな車を乗り回すような男まさりな女の子だった。
 ガール・ハントを諦めたバスターは、隣の空き地の気球の離陸準備が面白そうなので、作業を手伝うことにする。気球の頂上で作業中に気球は離陸を開始してしまい、バスターひとりが上空へ。飛行がしばらく続くと空腹感、今度はバード・ハントといった具合。気球にとまった鳥をライフルで狙い撃ち。もちろん気球は破裂して、バスターあわやの急降下!ところが運良く落下地点が木の上で命拾いする。その辺り一帯は、自然に恵まれた川べりだったので、さっそくフィッシング開始。そして、偶然にも、アウトドアライフを楽しむフィリスの姿がすぐそばに…。

【かいせつ】
製作された順番で見ると、本作も『白昼夢』同様に厭世的に思える。それに加えて逃避願望も見受けられるが、こちらはハッピー・エンド。と、言っても現実を逃避しての旅立ちはやはり…。

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