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過去の年間行事(平成28年度)

役員対象フィールドワーク研修実施(平成29年2月3日)

 甲賀市企業人権啓発推進協議会役員対象フィールドワーク研修会を2月3日(金)、21名参加の下実施致しました。今回は三重県人権センターにおける講演・展示の見学と歴史学習の内容で開催。約1時間のバス道中においてマタニティ・ハラスメントのDVD鑑賞学習も実施しました。
 三重県人権センターに到着後、38年間教職員(内14年間は教頭・校長の管理職)として経験したことを活かして人権啓発の仕事に従事して7年になる味岡一博先生に講演いただきました。
 味岡さんは教職員時代に3年生のある生徒との出会いで
 『皆は受験一つと闘うだけだが、僕(被差別地区出身者)はもう一つと闘わなければならない。同和問題においては、新たな出会いは新たな差別と闘わなければならないとの恐怖心があり思い悩むこととなる』
この生徒の思いに衝撃を感じ、部落差別は許せない強い思いが沸きあがったとの言葉が印象的でした。
 一方、大阪における通婚率(被差別部落と部落外の人との結婚)は60%を超える状況になってきたが、その背景には就職差別が無くなってきて都会における男女の出会いが増加してきたことがあるとのことでした。

差別する⇔尊重する(リスペクト)

人として対等の関係 となることが求められる

 午後の展示見学と講演は
 『謂(いわ)れなき差別は、どのようにしてつくられたのか?』
 平安時代(桓武天皇)の終わりから鎌倉時代(藤原氏)(1185年)のはじめころに「ケガレ」=目に見えない悪霊・怨霊がもたらす、「キヨメ」=悪霊を取り除く・追い払う(お祓い)等の考え方が構築されていったとの時代背景も含めて歴史調査に基づく熱心(情熱的)な説明をしていただきました。三重県人権センターには小学生にも解るような展示パネルが展示され、同和問題他の様々な差別の起こりや歴史、今も脈々と受け継がれる慣習・忌避意識等について学習できる施設があり、今回の参加者は継続した学習・啓発の重要性を再認識した有意義なフィールドワーク研修だったと思います。

情熱的な講演をされる味岡一博先生と聞き入る参加者情熱的な講演をされる味岡一博先生と聞き入る参加者
情熱的な講演をされる味岡一博先生と聞き入る参加者




2016年度 甲賀市企業・事業所対象人権研修会
/企人協会員企業従業員人権研修会開催(平成28年12月8日)

ユーモアを交えて講演される原清治さん
ユーモアを交えて講演される原清治さん
 2016年度 甲賀市企業・事業所対象人権研修会/企人協会員企業従業員人権研修会(甲賀市/甲賀市企業人権啓発推進協議会共催)を12月8日(木)忍の里プララで開催。235名(204社)参加をいただきました。
 テーマ:『ネット社会と人権』
 講 師:佛教大学教育学部教授、京都教育大学大学院連合教職実践研究科教授(兼任)
   原 清治(Hara Kiyoharu,Ph.D)さん

1)大学の学食での「ぼっち席」(一人ぼっち席)
2)なぜ「ぼっち席」が増えているのか
・手早く食事ができて便利(学生の声)
・4〜5年前より友達づくりが苦手で孤独な若者を指す「ぼっち」が使われ始める
  ⇒対人関係が苦手・ひとりでいるのを見られたくない・・・「便所メシ」
・一人用の席であれば、座っていても孤独を感じない
・対話や交流が学生生活の基本であり、孤立化を助長させない取組が必要となる
3)ラーニング・コモンズを学校で
4)学校の「空気」と「いじり」の問題
・自分の気持ちと違っても周囲が求めるキャラを演じてしまうことがある
・クラスでの人気も高いが、バカにされることも多い子ども・・・いじられキャラ
・いじられキャラの特徴はクラスの友人が多く、成績が良いわけではない男子に多い
・「いじり」が「いじめ」に転じるケースも見られる
5)グループ内のカーストも問題に
・クラス内に暗黙のうちに存在する上位、中位、下位グループという階層分け
  ⇒スクールカースト
・上位と下位の階級分けを規定するのは、クラス内の人気、部活、コミュニケーション能力の高さ
・クラス内を牛耳る上位グループに比べて、下位グループは発言さえ許されないことも
・グループの力関係がいじめの土壌になる
6)子どもたちの「いじめ」を素材に最近の人間関係を考えると・・・
・一定の人間関係をもつ仲間集団の中にいじめが入り込み始めたこと
熱心に聞き入る受講者
熱心に聞き入る受講者
  (1)偽装・隠蔽
  (2)共依存関係
  (3)立場の可逆性
  (4)ネットでの人権侵害
7)ゲーム機からもネットに接続できる
8)ネットによる「さらし」のまん延
・個人情報のさらし(中学2年・女)
  攻撃対象となる子の学校名クラス、
  出席番号、顔写真、LINEIDまで掲載
   ⇒個人の特定が可能
  不特定多数の目に個人情報が意図的にさらされる現実
9)ネット社会の人間関係 LINE(ライン)の怖さ
・メッセージを確認したか、送信者が確認できる【関係距離の測定】
  ⇒グループ内でわざと返信しないといういじめにも発展
・LINEはインターネットと異なり、第三者が閲覧しにくい閉鎖空間という特性をもつ
  児童ポルノなどの悪質な情報が出回るケースも
10)高校生を中心とした動画つぶやきの増加
11)SNSでの書き込みが予期せぬ事態を招くことも!−サイバー上のリンチー
12)情報の漏洩(ろうえい)
13)「イイネ!」を欲しがる若者たち 承認欲求
14)人権侵害の解決に向けて・・・意味あるルールの共有
・ルールを決めて、みんなで共有
 例えば子どもにケータイを使わせない時には、親も一緒に使用しないなどの規範意識を共有することが重要
15)親もケータイに依存しない
16)直接型コミュニケーションの重要性
・ソーシャルスキルを高める
  あいさつをする 人の目を見て話す ラーニング・コモンズ
  企業でいうところの、社会人基礎力、キー・コンピテンシー、汎用的能力など
17)ネット社会と人権「社会関係資本」への着眼
 相互利益のための調整と協力を容易にするネットワーク、規範、社会的信頼のような社会的組織の特徴
  <グループ内の凝集性を高める>・・・「結束型」
  <グループ間をつなげる>・・・・・「橋渡し型」

*子どもたちの世界で起こっている状態を具体的に聞かせていただき、ネット社会における人権について考えさせられる研修会であった。受講者の皆さんも今回の講演を熱心に聞き入り、今後の活動に役立てようと熱心にメモをとる姿も見受けられ、発信された内容が受講者の心に届いたのではと感じました。




平成28年12月 広報誌「共に生きる」第24号発刊

広報誌「共に生きる」第24号  甲賀市企業人権啓発推進協議会の広報誌「共に生きる」第24号が完成し、会員企業のみなさまに配布させていただきました。
 今号では、従業員対象フィールドワーク研修、経営者トップ研修、第9回企人協人権フォーラム、パソコン教室、人権パネル展の活動報告を掲載しました。
 また、12月4日からの人権週間に合わせ、平成28年度人権標語の募集についてもご案内しています。
 職場に掲示していただくなど、従業員の皆様にご覧いただきますようよろしくお願いします。
 また、広報紙はこちらのページからダウンロードしてご覧いただけます。



雇用部:障がい者雇用にかかわる学習・懇談会開(平成28年11月16日)

わかりやすい説明をされる矢部さん
わかりやすい説明をされる矢部さん
 障がい者雇用にかかわる学習・懇談会を勤労青少年ホーム(サントピア水口)講習室で特定非営利法人マイ・ライフ「福祉事業所春の日」サービス管理責任者 矢部尚人さんを講師に企人協役員・事務局合わせて14名の参加で開催致しました。
 就労継続支援A型事業所とは何か?という話から就労のために必要なヒューマンスキルを向上させるための訓練。 「労働者」として働きながら、一般企業への就業を目指すための福祉サービス(就労する目的や意欲はあるが、何らかの理由で現在一般就労することが困難な障がいのある方(65歳未満)に対して、雇用契約に基づく生産活動の提供、知識及び能力の向上に必要な訓練を行う)について実例をふんだんに交え説明いただきました。
 後半の意見交換の場面では、ケースに対応する具体的な対処方法を説明され、企業が不安に思うことには「働き暮らし応援センターのジョブコーチ制度」ハローワークの支援等もあることを教えていただきました。
熱心に学習する参加者
熱心に学習する参加者
 なお、開設当初は半年程度の訓練で一般企業での就労が可能と考えていたが、一般就労に結びついた好事例が無いという苦労話も聞かせていただきました。企人協役員組織の方々を中心に障がい者雇用について具体的取り組みのキッカケとなった学習会だったと思います。



企人協従業員対象フィールドワーク研修実施(平成28年11月8日)

「平和の光」像の説明を聴く参加者
「平和の光」像の説明を聴く参加者
 平成28年度従業員対象フィールドワーク研修を参加者25名で米原市息郷(おきさと)地域総合センター三吉会館と周辺で実施致しました。
 バス社内での事前研修として部落の心を伝えたいシリーズ”夫婦で差別と闘います!”-石井眞澄・千晶-DVDを視聴して現地を訪問しました。


 最初に訪れたのは米原駅近くの旧米原小学校にある「平和の光」像でした。かつて米原に移住させられた朝鮮の人たちの部落があり、終戦後に米原小学校に民族学級が開設されました。その後、朝鮮帰国事業により学級は閉鎖されましたが、「たとえ身は朝鮮に帰っても、ここで仲良く住んでいたように、いつまでも仲良くしよう」との願いを込めて1960年に贈られたものです。朝鮮より強制連行(銃を突きつけられて拉致されたわけではないが、個人或いは家族ごと移住せざるを得ないシステムが作られていた)され、日本で暮らされた人たちと地元の人たちとの交流も垣間見えた像でした。
戦争遺跡「列車壕」の説明を聴く
戦争遺跡「列車壕」の説明を聴く

 次に岩脇山に残る戦争遺跡「列車壕」を訪れました。この「列車壕」は、戦時中連合軍の空襲から蒸気機関車を守るための防空壕として工事が進められましたが、完成せずに終戦を迎えました。岩山を刳り貫く難工事は朝鮮の人々や地元民間人が戦時を理由に作業に従事させられたそうです。地元の方々のご努力による保存遺跡ですが、後世に伝えるべき大切なものと感じました。

 午後は息郷地域総合センター三吉会館を訪問し、サイボシ(馬肉の燻製)試食を含めての昼食後、DVD視聴「伝えたい熱い思いを!福祉と人権のまちづくり」では福祉や地域活性化の意気込みを、座学・講義「地域の歴史と現状および課題について」では今も続く土地差別(不当な不動産評価=100坪の住宅が土地込みで250万円)や戸籍などの個人情報の不正取引について学習しました。雨天のため周辺のフィールドワークは中止となりましたが、今なお残る「差別の壁」などのスライドを目の当たりにし驚愕しました。
 今回の研修では戦時下における徴兵・動員・連行と奉仕作業に至るまでシステム的に強制化された人権を踏みにじる事実が存在した。人権問題は「見える」「聞こえる」ものだけでなく、存在に「気づかない」「気づけない」ものも多く、今後も継続して研修・啓発活動を通じて人権意識を高める必要があると感じる学習でした。
熱心に講義を聴く参加者
熱心に講義を聴く参加者
現存する「差別の壁」
現存する「差別の壁」


企人協雇用部 パソコン教室の開催(9月21,23,26,28日)

  今年で5年目となるパソコン教室を、セキスイボード(株)の全面的な協力をいただき開催いたしました。
    
開催日:9月21日、23日、26日、28日の4日間連続講座
    (当初5日間講座が台風16号の影響で中止のため1日減)   
参加者:就労相談員・生活支援課の推薦に基づく6人
  
 2日間のワード研修、2日間のエクセル研修、最終日の応用問題解決に向けての研修等、5日間の内容を4日に短縮工夫をいただいたプログラムを組んでいただき、参加した6名も操作に理解を深めることが出来たと感じております。  
 若い人、年輪を重ねた人が混在する参加者構成ではありましたが、それぞれが今後の生活に自信とやりがいを持って行かれるよう念じております。   
 甲賀市企業人権啓発推進協議会の要請を快く(会場や資材の提供から講師に至るまでセキスイボード(株)には)受けていただき、完了することが出来たことに心より感謝申し上げます。
*一昨年、昨年と受講者から各1名の就職に結びつく成果・実績が出ております。

パソコン教室:熱心な指導と学習風景パソコン教室:熱心な指導と学習風景
熱心な指導と学習風景


平成28年9月14日(水)第9回企人協人権フォーラム開催

グループ討議の意見を講評する松波さん
グループ討議意見を講評する松波さん
 9月14日(水)、甲南公民館大会議室(忍の里プララ)にて企人協会員90名・事務局5名の参加で人権フォーラムを開催いたしました。
 研修講師は(公財)世界人権問題研究所嘱託研究員 松波めぐみさん。龍谷大学、大阪市立大学などで非常勤講師を務めるなど、研究者・「障害学」大学講師として活躍されている方です。
 前半(40分)は障害者差別解消法(と改正障害者雇用促進法)への対応についてと題し、

1)障害者差別解消法(改正・障害者雇用促進法)を、その背景から理解するために・・
障害者権利条約(2006年国連総会で採択)を批准するためだけでなく、国内での地道な「障害のある人の尊厳と権利」を守る努力が実ったもの。
◎障害のある人は、「保護の対象」から「本人が主人公」(主体)へ。本人の意見を聴く、尊重することの重要性が認められる。
◎「障害」とは、そもそもどういう問題か?(何が原因?誰に責任?)「障害の医療モデル」(優生思想とも通じる、自己責任論)から「障害の社会モデル」へ(社会環境のバリアが問題だ)というようにフィールド(環境)を整えるという着眼点に大転換したものだ。
2)障害者差別解消法が禁止している二つの差別
◎不当な差別的取り扱い
◎「合理的配慮を提供しないこと」(過度な負担がある場合を除き)
*合理的配慮・・・「この障害の人には、こうすればいい」という杓子定規な捉え方をすることは危険。同じ障害名・病名でも一人ひとりニーズは異なる。個々の人と対話し、「必要かつ、実現可能な変更・調生」を見つけていくことが重要。

討議内容を発表する参加者
討議内容を発表する参加者
 との基本的内容の講義を受けた後、ワークシートを用い:あなたならどうする? ケース3題をグループ討議(後半60分)12班の参加者が討議して意見発表をする形態で自分自身の行動を考える研修で理解を深めました。

 今回のフォーラムでの経験に基づき、フィールドが整備されバリアーのない社会・地域が醸成されることを望むものです。


平成28年9月3日(土) 第10回人権パネル展

企人協人権パネル展
熱心に見入る参加者
 9月3日(土)人権パネル展を実施しました。これは、第10回甲賀市人権教育研究大会に合わせて行ったもので、今年は水口町碧水ホールでの催しとなりました。
 人権教育研究大会では、実践発表では甲賀市人権教育推進協議会水口支部[創作啓発劇DVD「UKAWA PUZZLE」]1994年に起こった結婚差別事件を機に活動をされた集大成として6年前に創作されたDVDで部落差別を始めとするあらゆる差別を許さないとの考え方を(子どもの教育も含めて考える)と言うことを問題提起された発表でした。
 つづいて講演では「子どもの心を支えるもの〜ただそばにいるだけでいい〜」と題して山陽学園大学教授で臨床心理士の近藤 卓さんが自尊感情を中心に話・ギター弾き語りで「子どもの心」「命の教育」等について訴えられました。
 同時開催の甲賀市企業人権啓発推進協議会の「人権パネル展」は碧水ホールロビーにて実施しました。内容は今回初めて(1)動画「DVD」で東山文化を支えた「差別された人々」の上映 (2)パネル=銀閣寺、千代の槇(信楽から運ばれた槇) (3)パネル=子どもの権利条約 (4)パネル=障害者の権利条約について展示し、来場者が熱心に見入る様子がみられました。
 なお、今回の催しの来場者数は344名で人権パネル、実践発表、講演を通じて「人権」について今一度立ち止まって考えて差別が無くなる世がくることを念じるものです。


経営者トップ研修会開催(平成28年7月15日)

思いを伝える熱弁の坂元教授
思いを伝える熱弁の坂元教授
 甲賀市・湖南市企人協共催の経営者トップ研修会をサンヒルズ甲西(湖南市)において会員企業72名の参加(事務局5名)(参考:湖南市44名)で開催となりました。
 今年度は「企業が知るべきグローバルな人権」〜民族や文化を超えて考えるべき人権〜をテーマに、同志社大学法学部教授・神戸大学名誉教授・世界人権問題研究センター所長の「坂元茂樹」さんに講演いただきました。
 企業は社員・株主・取引先・消費者・地域住民など多くの人が関わっております。その企業活動のあらゆる面で環境や人権に配慮する等のCSR基準の遵守が求められている。「社会貢献」を「コスト」としてとらえず、「投資」として結果を出すことが、関係性がグローバルに張り巡らされている、ネット社会の現在では無関心ではいられないと説かれ、グローバル企業の取組み・対応事例も交えて説明されました。
 また、ハラスメントのきっかけとして見過ごせない事に、世代や育った環境の差が潜んでいますと言われています。たとえば、上司は「頑張っているな」と思って女性の頭をなでた場合、昔は近所の大人に頭を撫でて褒められる経験が多かったため、スキンシップとして捉えている方もいると思いますが、最近は親にしか触られた事がない方が多い傾向。そうなると上司は「セクハラではない」と意識して褒めているが、部下(女性・男性)側には「セクハラだ」と扱われてしまうことがあります。頭を撫でられる事が平気だった世代の感覚は通用しないといったジェネレーションギャップがハラスメントを生んでしまうキッカケになってしまうと、認識のギャップに注力する必要性を説かれました。
熱心に聴講する参加者
熱心に聴講する参加者
 人はその属性、どの集団、どの民族、どの人種に属しているかによって差別されてはなりませんし、障がいのあるなしで差別されてはなりません。これからの企業は経済的利潤の追求のみに関心を払うのではなく、企業の社会的責任を自覚し人権問題に積極的に取り組む必要があると締めくくられました。


平成28年6月 広報誌「共に生きる」第23号発刊

広報誌「共に生きる」第23号  甲賀市企業人権啓発推進協議会の広報誌「共に生きる」第23号が完成し、会員企業のみなさまに配布させていただきました。
 4月に開催されました総会の模様と平成28年度の事業計画、人権標語入選作品をご案内しています。また、前号発刊以降の活動報告についても掲載しています。
 職場に掲示・回覧していただくなど、従業員の皆様にご覧いただきますようよろしくお願いします。また、こちらのページからダウンロードしてご覧いただく事もできます。


甲賀市企業人権啓発推進協議会第12回(平成28年度)総会
全議案承認され終了

 去る4月22日(金)午後2時30分より、忍の里プララ(甲南町)において、甲賀市企業人権啓発推進協議会の第12回(平成28年度)総会が開催され、会員企業96名の参加(委任状105名)をいただきました。
人権標語表彰を受ける受賞者
人権標語表彰を受ける受賞者
 総会に先立ち、平成27年度人権標語優秀作品の表彰が行われ、12名の方に田所会長から表彰状と副賞が贈られました。
 続いて田所会長あいさつ、来賓祝辞(甲賀市産業経済部 伴次長、ハローワーク甲賀 赤堀所長)と進み、議事に入りました。
 審議いただいた次の5議案が原案通り満場一致で承認されました。
  第1号議案「平成27年度事業報告について」
  第2号議案「平成27年度収支決算について」
  第3号議案「平成28年度事業計画(案)について」
  第4合議案「平成28年度収支予算(案)について」
  第5号議案「平成28年度役員(案)について」

 田所会長は、昨年の経験を踏まえ、部落差別をはじめとする、あらゆる差別の撤廃に努力しよう! 最近のラグビーブームに因み、ONE FOR ALL, ALL FOR ONE 一人はみんなのために、みんなは一人のために。チームワークも重要だが、一人ひとりが助け合うことが重要だと「一歩踏み出す勇気を持とう」と発信されました。

熱心に講演される奥田 均 教授
熱心に講演される奥田 均 教授

 引き続き、特別研修として『同和対策審議会答申50周年の今、問われていること』と題し、近畿大学人権問題研究所 教授 奥田 均さんに講演していただきました。
 講演では、同和対策審議会答申が出された背景や、現実を直視することの重要性が説明され、今なお残されている部落差別について2012年3月の三重県における県民意識調査報告書に基づく分析から、『差別はみえにくい、主観で判断することの危険性を自覚しよう』と発信されました。
 *ひどい差別・いじめほど深く潜行し会議をしたからといって、それだけで現実は見えないんだとの課題提起をされました。
 女性差別・ライ病(ハンセン病)も同根の問題。韓国・朝鮮人差別は日本のみの現象との報告もされました。
 また、障害者差別解消法の説明では「医療モデル」から「社会モデル」への変換が求められており、
 ・健常者に対する特別な対応・・5階建て以上の建物にはエレベータ設置が義務。
 ・合理的配慮・・2階建てにエレベータが設置される。椅子・机の高さが調整される。
  阪神淡路大震災、東日本大震災時にはテレビに字幕が出なかったが、
  今回の地震災害から字幕が出て聴覚障害者にも現象が理解できるようになった。
と事例も列挙しながら行政・企業として問われていることの報告・示唆をいただき有意義な研修会となりました。
 最後に 今問われているものとして『あれはダメ、これはダメ』と言うと『人権人権とうるさいな』となる。
 本当に必要なことを聴いてくださいと云うスタンスが重要と締めくくられました。




平成28年度事業計画

1 会議
   
総会
4月22日
理事会・専門部会
適時
   
2 研修部
総会特別研修
4月22日
経営者トップ研修
7月15日
人権フォーラム
9月3日
  会員対象フィールドワーク 10月
会員企業従業員対象研修(甲賀市と合同)
12月
  役員対象フィールドワーク 2月
   
3 啓発・広報部
広報誌発行  2回/年
6月・12月
会員企業向け啓発グッズ配布
7月
人権パネル展
9月
人権標語の募集
12月
  人権標語ステッカー配布 3月
  ホームページの更新(充実) 都度
   
4 雇用部
  就労困難者対象パソコン教室(5日間)
9月
  役員対象 障がい者雇用にかかわる学習会 11月
     
5 その他
会員拡大に向けた取り組み
年間
  関係団体との連携
年間



 


甲賀市企業人権啓発推進協議会 事務局
〒528-8502
甲賀市水口町水口6053 甲賀市役所 産業経済部 商工労政課労政係内


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