H.V.S通信 vol.53 2002年(平成14年)7月
ガムランって、きら、きらっ。 | |
碧水ホール,水口ガムランプロジェクト2002 |
●最初のワークショップ 6月23日の「ガムランワークショップ」にはいろんな年代の人たちが集まりました。あらかじめ予約をした人たちが、午前と午後にそれぞれ20名。同時に開催されていた『まなびの体験広場』の会場からも沢山見に来きてくれました。 ことに、午前中のグループではインドネシアから水口へ働きに来ている『研修生』の4人の若者がいました。国際交流協会でのデモンストレーション(5月11日解説:佐久間新・・ウィヤンタリも来てました。)を見て参加した人たちもいます。小学生や中学生も参加しました。 中川真(大阪市立大学教授)、佐久間新、ウィヤンタリ(ジャワ舞踊)、他『マルガ・サリ』のメンバー達3名が指導にあたりました。演奏、舞踊、歌、およびガムランの背景におよぶレクチュアも含まれる多様なきっかけを持つワークショップでした。 ●そして、ガムラン教室 7月3日から、毎週水曜日の夜ガムラン教室が開かれています。最初の日は、いきなり「マニャル・セウ」(千の鳥)という曲を体験。楽器のセッティング、収納も重要なポイントでした。次の10日は台風6号の影響のため中止。これからしばらくは助走期間のようなものですから、沢山参加し、ガムランの響きを体験していただきたいものです。 ●「ガムラン的教養」なるもの 音楽、ことにオーケストラのような構造を持つものは、その文化の集大成です。演奏技術だけでなく、その国の様子、文化的背景、言葉、気候、ライフスタイル、文学や音楽の古典などを合わせて学ぶことが欠かせません。たとえば西欧の音楽を模倣するのに、我々は義務教育の授業の一部までを含む実に沢山の時間を割いてこれらを勉強しています。 ここではそれをガムランでやってみましょう。ジャワガムランのやわらかな響きは文句無く魅力的ですが、それにさそわれて、同時に多様な視点、別のやりかた、人生にたいするちがった構えを体験することになります。多分それは、私の中に寛く柔らかな心を育んでくれるでしょう。 「ガムラン的教養」を身につける、なんだかかっこよくて、楽しそうです。 (中村道男・碧水ホール館長) ![]() 6月23日ガムランワークショップA組 |
![]() ガムラン教室 ご案内 【趣 旨】 ガムランの演奏を楽しみながら、豊かで寛い心をはぐくみ、地域に多様な音楽文化の環境や国際交流、他文化理解の機会を創造し、次世代に伝えること。 【活動内容】 ガムラン演奏グループの設立をめざして、ジャワ・ガムラン教室をはじめます。まずは、みんなで演奏やその音楽的仕組みや舞踊をならいましょう。主にジャワ舞踊をやってみようと言う人も求めます。 【参加資格】 ガムランをやろうという人ならどなたでも。プロ、アマチュアを問いません。子どもも参加できます。(活動の時間帯により保護者の付き添いが必要となります) 【指導】マルガ・サリのメンバー 監修・指導 中川真(大阪市立大学教授) 【活動の場所・日】 碧水ホールで 毎週水曜日(月3回程度)夜6時30分から9時 【受講料】4000円(月額・月3回程度・グループレッスン)親子割引あり 【主催】水口ガムランプロジェクト(参加者有志による自主的な運営とする予定です。) 【申し込み】 参加申し込み:氏名、年齢、性別、連絡先の住所、郵便番号、電話・ファックス番号、e-mailなどを碧水ホール(担当中村)までお知らせください。あなたのガムラン体験や参加の動機などについて何かコメントを添えてください。また、遠慮なく見学に来て下さい。 ![]() カレンダー 毎週水曜日(月3回) 夜6時30分から9時頃まで 碧水ホールで 2002年 7月 3日 見学を含め20名を越える人たちが初顔合わせ。ガムランの配置、中川真による「千の鳥」合奏指導。最後にはガムランの収納も体験。 10日中川真による合奏指導の他、佐久間新による舞踊の指導も (台風6号接近のため中止) 17日 24日 8月 7日 21日 28日 9月 13日 ガムランコンサート出演者(インドネシアメンバー)による特別講習 14日 碧水ホール主催一般募集のワークショップとガムランコンサートにボランティア・スタッフとして参加 18日 25日 碧水ホール,水口 ガムランプロジェクト 水口ガムランプロジェクトでは、このガムラン教室の活動の他、コンサートやガムラン体験会を主催します。ガムランをより多くの人に楽しんでいただくための体験プログラムの開発にも取り組みます。ガムランの演奏だけでなく、その運営をやってみたいという方も求めます。 |