H.V.S通信 vol.54 2002年(平成14年)8月
私の好きなピアニストの一人に、アルトゥーロ・ベネディティ・ミケランジェリという如何にもイタリア人という名前の人が居ます。もう数年前に他界されましたが、たいへんな完璧主義者で、そのクールな演奏にファンは魅了されます。 完璧主義は相当な物で、数々の逸話が残っています。 来日した際の事。彼の専属の調律師が体調を崩したので、国内の ピアノメーカーの精鋭の調律師達が調律を任されたのだ が・・。 その調律にABミケランジェリは「少しピッチが狂っている」 。確かに指摘されたとおり調律師達もピッチがずれていることは認めるのだ が、 技術的にその狂いを直すことが 困難なレベルの狂いで、それはなんら演奏に影響を与える物ではなかった。しかし、結局その日の公演はキャンセルとなったと か。 イタリアではステージに彼が登場して、ピアノの前に座っても まだ安心できなかっ た という話しもある。その時点でキャンセルすることもしばし。 天才の逸話にはきりがない。それゆえ晩年は人気も下降気味で後身の指導に力を注い だとか。 で、突然10/28のコンサートの話しです。 当然の事ながら、世界トップレベルの室内楽を聴くことは楽しみなのですが。 もう一つ私にとって期待すべき事があります。コンサート当日私達は前日に公演の あるT市に迎えに行きます。ウィーンのアンサンブルの方達にはABミケランジェリ のような逸話は存在しないのですが、彼らも音楽に対しては完璧主義者には違いあり ません。彼らのような音楽家の日常における音楽とはどんなモノなのか?私たちは車 の中で、部屋で、お店で、BGMとして普通に音楽を聴いてます。そんなとき彼らはどんな気持ちで音楽を聴くのか?また家庭では?是非尋ねてみたいことなのです。 で、またまた次回のHVS通信に乞うご期待 。 【公演データ】 世界最高のオーケストラの一つウィーンフィル。そのウィーンフィルのメンバーによる室内楽のコンサートが甲南町のホール、忍の里(しのびのさと)プララにて催されます。 曲目 J.シュトラウス:ワルツ『南国のバラ』 A.ドヴォルザーク:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.87 F.シューベルト:ピアノ 五重奏曲 イ長調『ます』Op.114 D.667 演奏家 ヴァイオリン:ペーターヴェヘター/コントラバス:ミラン サガート/ヴィオラ:ペーターペヒャ/チェロ:ヴェルナーレーゼル/ピアノ:ヒロコ サガート 2002年10月28日(月)18:50開場19:20開演 前売:大人3500円 高校生以下3000円 当日:大人4000円 高校生以下3500円 大変安価で楽しんでいただけます。 主催 :ウィーンの室内楽を忍の里で聴く会 問合せ:レストランじゃがいもTEL 0748-67-0955 忍の里プララTEL0748-86-1046 ホームページあります。 http://www1.neweb.ne.jp/wa/imoryori/index.htm (投稿:吉村一「じゃがいも」のマスター) |
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H.V.S通信 号外2002年(平成14年)8月 『夏の音展』 夏 の 2002/8/17sat pm 2時30分開場 3時スタート 碧水ホールロビー 入場料 300円 音 展 夏の音展という企画を思いついてから早くも5年の時が経った。それぞれのボリュームが今でも鮮明に思い浮かぶ。今年はどんなアーティストに会えるのだろう?どんなハプニングにみまわれるのだろ う?ただ今回も、たった2、3曲の楽曲に全身全霊をこめ限界にまで達する緊張感の中 放たれるそのメロディーが我々のだらけた周波数を乱すことは確かだ。なにを隠そう夏の音展という企画を一番楽しみにそして恐れているのは私 かずろう本人である。 夏の音展2002 出演者リスト king states、ほーすけ、らくだ、Well・Big Students、 リンダラッピン、鵜飼いの会、sachi、yukimiki、sisao(シサオ)、 きんすけフレンド、under ground kosei,kazuroo 出演者募集は終了しました。 当日、ホールにてお待ちしております。 企画・お問合せ kazuroo king floers tel 0748-62-8741 あくまでも『打ち上げメイン』のイベントです。打ち上げのみの参加もオッケーです。 場所 貴生川『らくだ』 0748-63-4463 時間 午後7時半から 会費 3000円 (投稿・kazuroo) |