今月のアルバム(1997年)

 ここでは、私がおすすめする1枚を掘り下げて、月変わりで紹介していきます。
の、つもりだったのですが、コメント及びジャケットのスキャンがけっこう大変で挫折しました。そこで、その月に入手したCDやレコードなどをとりあえず羅列していこうと思います。(2003年1月ジャケ写追加)

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1997年12月


アプローズ/トリビュート・トゥ・バート・バカラック (KICP-620/JPN)
ロビー・デュプリー、クリストファー・クロス、ジュース・ニュートンなど懐かしい顔ぶれがずらり。先月のT.レックストリビュートみたい。それより何よりバート・バカラックのトリビュートものですよ。買うしかないでしょう。でもまだ聴いてません。

Various/The Bridge School Concerts (WPCR-1675/JPN )
ニール・ヤング夫妻が中心となり、10年ほど前から続けられている、障害をもつ子供たちのブリッジスクールへのベネフィット・コンサートの模様を収録。そりゃもう、そうそうたる面子が揃ってます。ニールは当然として、ボウイ、コステロ、パティ・スミス、サイモン&ガーファンクル、ニルス・ロフグレン・ドン・ヘンリーなどなど。カバー曲も何曲かはあるけどこれがまたいいんだ。ビートルズのベスト作「イエス・イット・イズ」とか、デッドの曲とかZEPの「限りなき戦い」とか。早く聴こうっと。買ったものの実は未聴なんです。

Led Zeppelin/BBC Sessions (AMCY-2401〜2/JPN )
ジミー・ペイジってライブでは下手クソなのであまり買う気はなかったのですが、2枚組なのにお得なプライスだったものでついつい。ちょろっと聴きましたけどなかなかいけます。

PUFFY/MOTHER c/w ネホリーナハホリーナ (ESDB3817/JPN/CDsingle )
名曲!!。最近の奥田君はキーボードを効果的に使ってます。浜ちゃんの曲もしかり。ディランでおなじみのアル・クーパー的なハモンドオルガン(本当に彼が弾いてたりして)がなんか懐かしい気分にさせてくれます。今回のネタは「ミスター・タンブリンマン」かなあ。出だしの歌詞は「泳げ!たいやきくん」だし。カップリング曲もよろしい。トータス君もいい仕事しました。なかなかナイスなブラス・ロックです。次はスピッツの草野君、君の番だぞ!いい仕事頼む!!

1997年11月


The Beach Boys/The Pet Sounds Sessions (TOCP-50342〜45/JPN)
さんざん待たされてやっと出ました。次はスマイルをお願いします。

T.レックス・トリビュート・アルバム (TECW-30613/JPN )
案の定、ちわきまゆみが参加してました。でも、出来はイマイチ。
ベスト・トラックはサエキけんぞう&野宮真貴のマジカル・ムーンかな。
あの本田恭明も参加してるぞ。PANTAもいるぞ。ザ・ウイラードや元アップビートの広石君までいるぞ。忘れ去られた人達が大勢参加してる。どうだまいったか。

1997年10月


V.A./SHARED VISION 2/The Songs of The Rolling Stones (314 535 845-2/US)
タイトル通りのストーンズカバー集。聴いた事ないものがほとんどで、なかなか楽しめました。

1997年9月


友部正人/なんでもない日には (TM-008/JPN)
友部正人&たま/けらいのひとりもいない王様 (CRCP-193/JPN)
なんでもない日にはけらいのひとりもいない王様
味のあるボーカルとは、まさしくこの人のことです。

1997年8月


Elvis Costello/2 1/2 Years (DPAM BOX 1/UK/4CD box set)

だいぶ前に出ていたLPサイズのボックスセット。入手し損ねていたのだけどやっと手に入れました。
初期の3枚にエル・モカンボでのライブCD付というのが売り。


波花タマシーズ/哀愁の波止場 (AMCM-4258/JPN)
関西弁によるテンプス、オーティスらのソウルカバー集。グレイト!

波花可憐/涙の工務店 (AMCM-4256/JPN)
関西弁によるカーペンターズカバー集。ちとボーカルが弱いが、GOOD。

大貫亜美吉村由美/solosolo (ESCB 1827〜8/JPN/2CD)
まずまず。総じて吉村由美の盤の方が出来がよい感じ。ま〜、ピチカートの小西君だし、あたりまえか。

1997年7月


仲井戸麗市/グレート・スピリット (TOCT-9799/JPN)
名盤!。近江八幡で見たライブも最高でした。「遥かな手紙(ニジェールから)」は何度聴いてもゾクゾクもん。

V.A./Reggatta Mondatta〜A Reggae Tribute to The Police (TOCP-50231/JPN)
タイトル通り、ポリスのレゲエ・カバー集。結構なメンツが揃ってるのですが、まだ聴いてないのでコメント無し。

Harpers Bizarre/The Best of (WPCR-974/JPN)
ソフト・ロックの最重要バンド、ハーパース・ビザールのベスト。レニー・ワロンカーとテッド・テンプルマンによる渾身のベスト盤プロジェクト(帯コピーより)。日本盤は4曲のボーナストラック入りで輸出禁止商品だって。

1997年4〜6月


  おすすめする1枚を掘り下げて、月変わりで紹介していく予定でしたが、
その月に入手したCDやレコードなどをとりあえず羅列していくコーナーへと変動致しました。
早速、この3カ月間に購入した品物をリストアップします。

V.A./トッドは真実のスーパースター (PCCA-01113/JPN)

日本のアーティストによるトッドへのトリビュートアルバム。トッドファン必聴。
プロデュースのサエキけんぞう氏、いい仕事してます。

Pizzicato Five/Happy End of The World (COCA-14242/JPN)
中身より、パッケージ!何とかしてくれ。棚に入らんぞー。

Paul McCartney/Flaming Pie (7243 8 56500 2 4/UK)
ポールはあまり好きじゃないんですが、本作はいけます。でも、ちょっとビートルズを意識しすぎ。ジェフ・リンとジョージ・マーチンが手をかしてたらしょうがないか。

The Smiths/Singles (9 45932-2/US)
バーゲンで購入。ほとんどアナログで持ってるので、ま、CDのベスト1枚あってもいいかな、と。そんな感じ。

Spandau Ballet/The Singles Collection (F2 21498/US)
バーゲンで購入。そうじゃなきゃさすがにこれは買いません。この人たちの曲で知ってるのは「True」と「Gold」ぐらい。他にいい曲あるかな。

The Mike Flowers Pops/A Groovy Place (828 743.2/UK)
ジャケ買いしましたが、古き英国のポップスシーンの再現がお見事。
この人のことは良く知りません。だれか教えて。

Hootie & The Blowfish/Fairweather Johnson (CD 82886/US)
なんか久々に骨のあるバンドで好きですね〜。

V.A./A Tribute to the Small Faces (nyce 1/CD/UK)
駄作が多いトリビュートものの中で、エルトン=バーニーのヤツと並ぶぐらい名盤。スモール・フェイセズへの愛情がビシバシ感じられる名演揃い。

V.A./The Smiths is dead (486 745-2/UK)
スミスのカバー集。う〜ん。

CREAM/The Very Best of (811 639-2/US)
これもスミスのベストと同じ理由で購入。手軽に聴けるCDのベストが欲しかったから。

覚えているのはこんなところかな。しかし抜けはあります。絶対。



1997年6月

Brian Wilson and Van Dyke Parks/Orange Crate Art
 今世紀最大の未完成アルバム「スマイル」で手を組んだ二人が30年ぶり!に完成させた最良のアメリカン・ミュージック。(95年11月日本発売)
 初夏にうってつけのこのアルバム。うっとうしい梅雨は本作を聴いて忘れましょう。ゴージャスなアレンジの曲や、おなじみAsianフレーバーあふれる曲などまさにヴァン・ダイクワールド。それにブライアンのボーカルが乗ってきて、さらにゴージャスなコーラスがかぶさって.... こたえられませんなぁ。アメリカの良心ここにありって感じです。「スマイル」の正式発売騒ぎもあったけれど(あれはあれで聴きたいが)、そんな過去を振り返る必要もないぐらい完成度の高い1作です。

Ronnie Lane/Anymore for Anymore
 ロニー・レイン逝去のニュースが飛び込んできた6月7日。久々に本アルバムを引きずり出してきました。スモール・フェイセズ〜フェイセズと派手な毎日を送ってきた彼が、古き良きアメリカへの憧れを具現化したソロ第一作。土の薫りのするノスタルジックな一枚。「イギリスの良心」が作り出す、「アメリカの良心」な音楽。
 あわただしい日常を忘れさせてくれる、ほのぼのとした雰囲気は彼のいい味出してる「鼻声」の功績が大。この人や、ジョージ・ハリソン、レイ・デイヴィスなどけっしてうまくはないけれど味のあるボーカル、まさにイギリスって感じで私は大好きです。
 本アルバムでの最大の聴きものは5曲目の「The Poacher」。ロニー自身も迷わず最高傑作と言うこの曲、まさに極上の一品です。彼の歌声がもうレコード(CD)でしか聴けないなんて.... 合唱。


 というわけで、今月はアメリカ人とイギリス人による「良心」の目一杯詰まったアルバムを2作お届けしました。売れてなんぼの音楽界ではありますが、こんな作品たちがあるからこそ、私は音楽を愛してやまないのです。


1997年5月

5月はお休みしました


1997年4月

ショッピング/井上陽水奥田民生
 私が認める数少ない日本のアーティストのひとり・奥田民生と、わけわからん人・井上陽水の“アジアの純真”コンビが放つ注目盤。
先行シングル「ありがとう」でもわかるビートルズフレーバーが他曲でも漂うのは、過去の奥田民生の仕事ぶりからして当然として、フィル・スペクターへの愛情あふれるオマージュやジミー・ペイジ(ノッポさん)がほくそえむ曲など、洋楽ファンも十分楽しめる作りになっています。
 でもやはり白眉は「アジアの純真」の陽水民生バージョンでしょうか。平成のピンクレディ・PUFFYの曲を作者たちが自演。都倉俊一と阿久悠がくっついて演奏したようなもんですかねぇ。オリジナルのような華やかさはないけれど、よりロック色が強くなっています。
 井上陽水の曲はこれまでシングル曲ぐらいしか知らなかったけれど、これが良いのだ。アルバム全体で奥田君の曲と(クレジットは連名になってるので厳密にはどっちの曲かわからないけれど)絶妙のバランスを保っていて飽きさせず最後まで聴けてしまう。おふたりさん、なかなかやりますのう。


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