去る4月22日(金)午後2時30分より、忍の里プララ(甲南町)において、甲賀市企業人権啓発推進協議会の第12回(平成28年度)総会が開催され、会員企業96名の参加(委任状105名)をいただきました。
 |
人権標語表彰を受ける受賞者 |
総会に先立ち、平成27年度人権標語優秀作品の表彰が行われ、12名の方に田所会長から表彰状と副賞が贈られました。
続いて田所会長あいさつ、来賓祝辞(甲賀市産業経済部 伴次長、ハローワーク甲賀 赤堀所長)と進み、議事に入りました。
審議いただいた次の5議案が原案通り満場一致で承認されました。
第1号議案「平成27年度事業報告について」
第2号議案「平成27年度収支決算について」
第3号議案「平成28年度事業計画(案)について」
第4合議案「平成28年度収支予算(案)について」
第5号議案「平成28年度役員(案)について」
田所会長は、昨年の経験を踏まえ、部落差別をはじめとする、あらゆる差別の撤廃に努力しよう! 最近のラグビーブームに因み、ONE FOR ALL, ALL FOR ONE 一人はみんなのために、みんなは一人のために。チームワークも重要だが、一人ひとりが助け合うことが重要だと「一歩踏み出す勇気を持とう」と発信されました。
 |
熱心に講演される奥田 均 教授 |
引き続き、特別研修として『同和対策審議会答申50周年の今、問われていること』と題し、近畿大学人権問題研究所 教授 奥田 均さんに講演していただきました。
講演では、同和対策審議会答申が出された背景や、現実を直視することの重要性が説明され、今なお残されている部落差別について2012年3月の三重県における県民意識調査報告書に基づく分析から、『差別はみえにくい、主観で判断することの危険性を自覚しよう』と発信されました。
*ひどい差別・いじめほど深く潜行し会議をしたからといって、それだけで現実は見えないんだとの課題提起をされました。
女性差別・ライ病(ハンセン病)も同根の問題。韓国・朝鮮人差別は日本のみの現象との報告もされました。
また、障害者差別解消法の説明では「医療モデル」から「社会モデル」への変換が求められており、
・健常者に対する特別な対応・・5階建て以上の建物にはエレベータ設置が義務。
・合理的配慮・・2階建てにエレベータが設置される。椅子・机の高さが調整される。
阪神淡路大震災、東日本大震災時にはテレビに字幕が出なかったが、
今回の地震災害から字幕が出て聴覚障害者にも現象が理解できるようになった。
と事例も列挙しながら行政・企業として問われていることの報告・示唆をいただき有意義な研修会となりました。
最後に 今問われているものとして『あれはダメ、これはダメ』と言うと『人権人権とうるさいな』となる。
本当に必要なことを聴いてくださいと云うスタンスが重要と締めくくられました。
|